アイヴァン代官山がオープン。思わず入りたくなる店舗デザインとは
“着る眼鏡”をコンセプトに掲げる眼鏡ブランド・アイヴァンが「THE EYEVAN TOKYO Daikanyama」と「Eyevol Daikanyama Store」を2024年12月14日にオープン。店舗デザインを手がけたグラマラス代表・森田恭通氏に新店への思いを聞いた。 【写真7点】アイヴァンの新店、E5 eyevan「m15」の限定カラー
森田恭通が表現したかったレンズを通して入る“光”
アイヴァンのオリジナルブランドレーベル「EYEVAN」「EYEVAN 7285」「10 eyevan 」 「Eyevol」「E5 eyevan 」が一堂に揃うスペシャリティストア「THE EYEVAN(ジ・アイヴァン)」。その三号店が東京・代官山に誕生した。 代官山といえば、ファッション、アート、インテリアショップが集まり洗練された雰囲気が漂う場所だが、それと同時に住宅街でもある。 一号店の京都祇園、二号店の名古屋栄に続き、内装デザインを担当した森田恭通氏は、そんな“商業地と住宅街が重なる”立地から、散歩しながら気軽に入れるような店舗をイメージし、デザインしたという。 「眼鏡店はよく商業施設などのビルの中に入っていますが、『THE EYEVAN TOKYO Daikanyama』は代官山の表通りから一本入った路地にある、2階建ての一軒家のような店舗。なのでこの辺りを散歩している人が見た時に、“可愛い一軒家が出てきた”という印象を与えて、寄ってみたいなって思わせるお店にしたかったんです」 店内を覗くと目を惹くのが、ずらりと並ぶアイヴァンのアイテムと無数の光の粒が煌めくパーテーションだ。 「内装デザインを考えた時、眼鏡やサングラスのレンズを通して入ってくる“光”を建築的なデザインで表現したいと思いました。そのため、元の物件のガラスの外観はそのままに、表面が波状になっているモールガラスで三角柱をいくつも作り、パーテーションにしました。これによって、太陽光が入る時に柔らかい光に変わります。昼間は太陽光が入る明るい空間ですが、暗くなってくると、三角柱の中に入れた小さな電球が連なる照明がふんわりした光を作り出し、街に溶けこむ店舗になっています」 2階は同日にオープンしたEyevolの新店「Eyevol Daikanyama Store」。壁一面に広がるオリジナルデザインの彫刻が施された天然木がゲストを迎える。 「Eyevolの店舗デザインを担当するのは初めてでした。でも僕の周りの人をよく見ると、皆んなEyevolをかけているんですよ。そこでEyevolについて聞いてみると、『スポーツサングラスっぽくないんだよね』って言うんです。だから、例えばゴルフに行く時、家でかけて、そのままクルマに乗って、ゴルフして、帰ることができる。それは今までのスポーツサングラスにはないことで、革命的だと。以前は普段使いとゴルフでサングラスをかけ替えていたそうなんです」 そして周囲の人に話を聞いているうちに、ある共通点に気がついたという。 「それはEyevolをかけているシーンがアウトドアなどの自然の中だということ。そのため、店舗を作る時には自然のものを持ってこよう、ウッドにしようと思いました。またスポーツシーンのアクティブさとアイヴァンの製品の特徴でもあるハンドクラフト感を表現するために、木を削りだして動きをつけました。そこにはEyevolのロゴも潜ませています」 代官山に誕生した「THE EYEVAN TOKYO Daikanyama」と「Eyevol Daikanyama Store」ではオープン記念モデルや新作も続々入荷中。ぜひ、森田氏によるこだわりの空間で眼鏡やサングラスを新調しみては。