パリ・パラリンピック男子車いすテニスで金メダル候補の小田凱人、ダブルスの4大大会初Vに王手
◆テニス 全仏オープン(7日、パリ・ローランギャロス) 【パリ7日=吉松忠弘】パリ・パラリンピックで金メダルを目指す世界ランキング2位の小田凱人(ときと、東海理化)、パラリンピック3大会連続出場の三木拓也(トヨタ自動車)のペアが、車いす男子ダブルス準決勝で、フランス・ペアに6-1、6-1で快勝。決勝に進んだ。 小田は4大大会ダブルスで自身の初優勝、三木はシングルスと合わせ自身初の4大大会優勝がかかる。小田は、大会前、「調子がいい。今回はダブルスも狙っているから2冠をやりたい」と意欲を見せていた。 小田はシングルスも決勝進出で、その言葉を証明するように、2冠に残り単複1勝ずつだ。日本男子の4大大会2冠は2022年ウィンブルドンで国枝慎吾が達成して以来。全仏での2冠は、国枝が達成した2015年以来となる。 この日は、赤土最高峰の舞台、センターコートでのプレーとなった。全仏初のセンター出場となった三木は「パリ・パラに向け貴重な経験」となった。小田は、翌日にシングルス決勝を控え、「リハーサルじゃないが、いい経験を積めた」と、シングルスでのセンター出場をも思い描いていた。 パラリンピックの車いすテニスで、まだ日本選手の単複2冠、ダブル金メダルはない。レジェンド国枝でさえ、単複で異なる年に金メダルを獲得しているが、同時では、2008年北京パラリンピックのシングルス金、ダブルス銅が最高成績だ。小田がパラリンピックに歴史を刻むためにも、まずは同会場での全仏2冠に挑む。
報知新聞社