『ライオン・キング:ムファサ』新曲を担当するリン=マニュエル・ミランダ「リメイクでも続編でもない、オリジナル」の自負
さらに、舞台版『ライオン・キング』で音楽を手がけたレボ・Mとマーク・マンシーナの協力を得ることで、プロジェクトへの決意が固まったという。 「ブロードウェイ版はアフリカやアフリカン・ディアスポラ(故郷や祖先の地であるアフリカを離れて暮らす人やコミュニティー)の音楽を加えてオリジナル映画を見事に発展させたと思います。レボ・Mとマーク・マンシーナが手がけた『He Lives In You』は、オリジナル映画にあったと勘違いされることが多いのですが、実は舞台版のために作られた楽曲です。彼らの協力が得られれば、自分が求める音楽を『ライオン・キング』の世界になじませられると思いました。それが作品を手がける上で“イエス”と答えた理由の一つです。彼らと一緒に仕事ができたことを誇りに思います」。 『ライオン・キング:ムファサ』では、予告編で一部を聞くことができる劇中歌「BROTHER」をはじめ、ミランダが手がけた楽曲とともに、数々のミュージカルシーンが繰り広げられる。 「あるシーンで、僕はハンス・ジマーのスコアを3秒ほど引用しました(笑)。『♪ダダダ~』(ジマーのスコアを口ずさみながら)の後、離れていきます。厳密にはネタバレです。ディズニー、申し訳ありません。でも、映画全体で1回だけです。ジマーのリフを引用したのはその一箇所だけです」と、イースターエッグを明かしつつ、新曲で観客に新たな感動を与えることへの自信をのぞかせていた。