差し出した「離婚届」を破ったあと、私を押し倒して…29歳女性が「宗教二世のモラハラ夫」から受けた「最悪の仕打ち」
宗教を隠して入籍
「宗教のことは結婚するまで知りませんでした。交際中、彼や彼の家族に信仰を思わせるような言動は一切ありませんでした」(恵麻さん。以下同) 恵麻さんと夫は入籍のみで結婚式をあげていないという。 「彼に『今は仕事が忙しいから、落ち着いたらにしよう』と言われていたのですが、今思えば、挙式の段取りなどで信仰がバレるのを避けたかったのだと思います」 夫がXの信者だと知ったのは、新婚旅行から帰ってきたあとだった。あらためて夫の実家に「夫婦であいさつに伺った」という恵麻さんは、この日初めて立派な「信者にとっては仏壇のようなもの」が置かれた部屋に通され、姑から「夫の一家が熱心なXの信者であること」を聞かされたそうだ。 「このときはX自体に嫌な感情は持っておらず、『あぁそうなんだな。でも夫の両親が信者なだけで、私と夫は無関係な話だな』とそんな風に思っていました。でも、新居に戻った途端、その考えは打ち砕かれました。私が新居に荷物を運び込んだ時はなかったはずの、夫の実家と同じ仏壇のようなものが置かれ、その横の本棚はX関係の書籍で埋め尽くされていたのです」 (これって、どういうこと? ) 自分たちの新居が宗教色の濃い部屋に変えられている…という現実離れした状況に、言葉を失う恵麻さんに対して夫は、 「さっきもおふくろが説明しただろ? これからは恵麻も信者だよ。俺の両親はXでは幹部みたいなものだから、ふたりに恥をかかせないように宜しくな」 と言い放ったという。 強制的に信者に仕立てられた恵麻さんの「服従と忍耐の日々」はここから始まったのである。
信者の集会に強制参加させられて
「私は毎週のようにある信者の集まりのための雑用係や集金、機関誌の配達までやらされました。ほぼ毎日無給で働かさせられ、信者を増やすために私の友人まで勧誘しろと強制されました。その結果、友人も失ってしまいました」 彼女は、Xの活動に追われて家事に支障を来すこともあったといい、それに対して夫は容赦がなかったという。 「愚痴ったりすると『罰当たりな口をきくな! 』と怒られました。Xの活動は有難いものであり、決して負担に思ってはいけないのだと説かれました」 結婚以来、つねに上から目線で支配的な態度をとる夫を諫めて欲しくて、姑に相談したこともあるそうだが、 「信心が足りないアナタを息子が導こうとしているだけでしょう?」 と、あたかも恵麻さんに非があるような言い方をしたといい、「話にならなかった」そうだ。