「菊花賞の惑星かも」現役最年長の柴田善臣騎手とピースワンデュックが逃げ切り/東京8R
<東京8R>◇15日◇1勝クラス◇芝2400メートル◇3歳上◇出走9頭 JRAの現役最年長ジョッキー、柴田善臣騎手(57)騎乗の2番人気ピースワンデュック(牡3、大竹)が鮮やかな逃げ切りを決めた。勝ちタイムは2分24秒6。ダッシュ良くハナを奪い、1000メートル通過61秒7のマイペース。直線は父グレーターロンドン譲りのバネを利かせたフットワークで後続を寄せつけなかった。 自身が持つJRA最年長勝利記録を57歳10カ月16日に更新し、4月28日以来の今年3勝目を挙げた鞍上は「すごくいい馬ですよ。大物になるかもしれないね。調教でも前に比べて大人びてきたし、コントロールも以前に比べてよくなっていますね。力があるから2400メートルでも大丈夫だと思っていた。いい感じで精神的に成長できているので、今のままでいいと思う」と汗をぬぐった。 管理する大竹師は「“点ではなく線”で考えてくれるジョッキー。難しい馬ばかりお願いしていますが、きっちりと仕事をこなしてくれますね。距離をこなせたので、楽しみが増えました」とその手綱さばきを絶賛した。 ピースワンデュックは父がグレーターロンドン、母の父がジャングルポケットという血統。既走馬相手のデビュー戦だった3月中京の未勝利戦は追い込み届かず鼻差2着に敗れたが、続き未勝利戦で2着に5馬身差の圧勝。この日の勝利で3戦2勝となり、今後の飛躍が楽しみになった。管理する大竹厩舎は昨年のこのレースで同じグレーターロンドン産駒ナイトインロンドンが勝利を挙げ、次走阿寒湖特別(2勝クラス)も勝利。秋には菊花賞へ参戦している(8着)。 ネット上では早くも「菊花賞かな? ぜひとも善臣さんで行ってほしいな」「菊花賞のボーダー分かりませんが、東京2400メートル逃げ切り勝ち」「菊花賞間に合いませんか?」「菊花賞路線の惑星になるかも」と3冠最終戦を期待する声が上がっている。