巨人・阿部監督 帽子を脱いで最敬礼した岡本和の一発「入ってくれって祈っていました」
◇交流戦 巨人2―0日本ハム(2024年6月15日 エスコンF) 巨人はグリフィンの好投と主砲・岡本和の決勝アーチで日本ハムに連勝。3カードぶりの勝ち越しを決めて貯金1とした。交流戦は8勝9敗で、あす16日の最終戦を迎える。なお、試合後に阪神が敗れたため、今月8日以来7日ぶりにセ・リーグ2位に浮上している。 【写真】<日・巨>深々と。9回、2ランの岡本和(左)に阿部監督は最敬礼 0―0のまま迎えた9回だった。ここまで8安打を打ちながらも無得点に抑えられていた相手先発右腕・金村から先頭の3番・ヘルナンデスが3安打猛打賞となる遊撃への内野安打を放って出塁。 すると、続く4番・岡本和が金村の初球、高めに浮いた直球を左中間スタンドに11号2ランとし、この先制点が決勝点となった。かつての主砲・阿部慎之助監督(45)はダイヤモンドを一周してベンチに戻ってきた岡本和に向かって帽子を脱ぎ、最敬礼する喜びようだった。 先発左腕・グリフィンは2―0で迎えた9回に2死一、二塁のピンチを招き、来日初完封まで「あと1人」となった場面で無念の降板となったが、2番手左腕・バルドナードが後続をピシャリ。グリフィンは開幕2戦目だった3月30日の阪神戦(東京D)以来77日ぶりとなる今季2勝目(2敗)をマークしている。 阿部監督との試合後の主なやりとりは以下の通り。 ――勝利。 「ドキドキしたね」 ――グリフィンは。 「もうね、今までにないぐらい一番良かったんじゃないですか」 ――岡本和の一発。 「いやもう、入ってくれって祈っていました」 ――4番としての気持ちも分かる。 「ワンポイントぐらいはね、アドバイスしたんだけど。それが結果につながったかどうかはわかりませんけど…一つの練習方法としてね。だけど、打ったのは本人ですからね」 ――4番の一振りで勝った。 「凄くチームにとっても大きいし、非常にナイスバッティングだったと思います」 ――交流戦は明日で最後。 「明日、欲を出してしっかり勝って、交流戦を終わりたいなと思います」