【フィギュア】中田璃士、男子SP2位発進「1位になりたい」初優勝へ闘志 全日本ジュニア
<フィギュアスケート:全日本ジュニア選手権>◇16日◇広島・ひろしんビッグウェーブ◇男子ショートプログラム(SP) 昨季の世界ジュニア選手権2位の中田璃士(りお、16=TOKIOインカラミ)がショートプログラム(SP)に臨み、77・92点で2位発進となった。 冒頭から安定感のある演技を披露した。トリプルアクセル(3回転半)、3回転フリップを決め、トーループの連続3回転ジャンプも危なげなく成功。着氷後は右拳を握り締めた。「これはジュニアでは国内で一番大きな大会。ノーミスをしたらやりたかった」とガッツポーズの意図を説明。演技後には次の滑走者の小河原泉颯(いぶき)をハイタッチで鼓舞し「チームメートや友達がいてやりやすかった」とリラックスした表情を見せた。 現在は表現面にも力を入れており、フラメンコのSP曲「Aroul/Uccen」に乗せてキレのある動きで舞った。振付師のミーシャ・ジーなどからの教えも生かしているといい「振り付けをした時の動画を見返して勉強している」と明かした。 昨季のジュニアグランプリ(GP)ファイナル王者は、今季の同シリーズ第3戦タイ大会で2位、第7戦中国大会で優勝を収め、10月下旬の東日本選手権でも優勝。12月のジュニアGPファイナル(5~8日、フランス・グルノーブル)では、男子シングルで史上初の連覇がかかる。 初優勝がかかる17日のフリーでは、4回転トーループを2本投入予定。首位の高橋星名を1・36点差で追う。「去年は2位で悔しかった。今年は4回転を2本決めて、1位になりたい。失敗しても、その後を決めてやりきりたい」と意気込んだ。【藤塚大輔】