とれても廃棄される「未利用魚」を市場に 宅配便や新商品… 魚の街で様々な取り組み 静岡・熱海市
伊地アナ:反響は? 宇田水産 宇田勝さん:「今まで食べたことがない魚を食べられた、とか。おいしい食べ方を明記しているので、『煮たらおいしかった』とか反響があります。リピーターも多いです。安いし、その日水揚げされた魚を送っているので、鮮度がいい。魚屋としては廃棄されるのが一番いや。多くの人に食べてもらいたい」 サービスを始めて2年、お客さんは全国に広がっているそうです。
東京に未利用魚使う居酒屋を開店した会社も
そして、網代で定置網漁を操業している会社「網代漁業」は10年ほど前、東京の品川駅近くに直営の居酒屋、その名も「あじろ定置網」を開店。メジャーな魚だけでなく未利用魚を使ったメニューも提供しています。
網代漁業 林晋也さん:「逆に東京に行くと、珍しい魚が好きな人に人気があります」
未利用魚を使った商品を開発
さらに今月、新たな商品も登場! 伊地アナ:「熱海市の市街地にシェアハウスが入っています。ここで未利用魚を使って商品を開発している人たちがいるんです」 一体どんな商品を開発しているのでしょうか。
伊地アナ:「周りがカリッとしていて、中がふんわり。食べると魚の食感がある」
現在は熱海のお店でテイクアウトのみの販売ですが、今後はネット販売も予定しているということです。
そして、3月発売された新商品がこちら。「ひみつの炊き込みごはん」です。 海の形 水野綾子さん:「未利用魚はその日その日何が未利用魚になるかわからない。なので、シーズン通して未利用魚になりやすかった未利用魚を使って、手元に届くまで何かわからないようにして、楽しみにしてもらう」
伊地アナ:「色が濃いので味が濃いのかと思ったら、そんなことなくて少し薄味。そしてちょっと魚の歯ごたえがあって、嚙むと崩れて、柔らかさがあって、これならいくらでもいけそう」