「泣き寝入りしない」無人販売所に万引き男 防犯カメラが捉えた犯行の瞬間
12日未明、浦添市の無人販売所で、万引き事件が発生しました。大胆な犯行の様子を、防犯カメラが捉えていました。 ▽神里晏朱記者 「男はコーヒー1箱、中段にあるブラウニー2つ、商品棚にあるクッキー1個を手に取り、セルフレジで会計することなく、店を後にしました」 万引きの被害に遭ったのは、浦添市の24時間営業の無人販売所、「ナマケモノストアー」です。 ▽店舗マネージャー 「24時間いつでも誰でも沖縄の飲食店の味を楽しめるように」 この店のオープンは2年前。県内の人気のカフェや飲食店の商品を取り揃え、地元の人たちに親しまれています。 12日未明、事件は起きました。 深夜1時半ごろ、1人の男が入店。何かを探しているのか、店内を見渡した後、冷蔵庫の前で立ち止まりました。商品を手にとっては、また冷蔵庫に戻したり、扉を開けたまま携帯を見たりと、不審な動きをしています。 そして、最終的に手にしたのは、コーヒー1パックと、ブラウニー2つ、クッキー1袋。無人販売所のため、セルフレジを使って自分で精算をしなければいけませんが、次の瞬間。男は商品をカバンに入れ、金を払うことなく店から出て行きました。大胆な犯行に、店のマネージャーは憤りを露わにしました。 ▽店舗マネージャー 「怒りですよね。委託販売で飲食店さんが頑張って作った商品を預かっているので、商品を勝手にタダで持っていって、許せない」 「ナマケモノストアー」では、これまでにも月に5、6件の万引き被害に遭ってきました。しかし多い時には1日50人のお客さんが訪れ、防犯カメラ映像の確認に多くの時間を要するため、泣き寝入りしてきたといいます。今回は、なぜ声を上げようと決心したのでしょうか。 ▽店舗マネージャー 「(防犯カメラに映った男は)明らかに支払う気もないし、手付きも何回かやっているだろうなという感じだったので、これ以上被害が出ないようにと決心して被害届を出した」 警察は、店から出された被害届を受理。防犯カメラの映像を確認するなどして調べを進めています。