アニメ化決定の「千歳くんはラムネ瓶のなか」聖地巡礼でヒロインと記念写真 8月23日から福井市コラボ企画
福井県福井市は8月23日から、テレビアニメ化が決まった同市が舞台のライトノベル「千歳くんはラムネ瓶のなか」(小学館ガガガ文庫)とのコラボ企画第4弾を始める。福井駅周辺を巡るデジタルスタンプラリーや“推し”のヒロインと一緒に写真が撮れるフォトフレームなどさまざまなコンテンツが楽しめるウェブアプリを初めて導入。作品ファンらを対象にこれまで以上に聖地巡礼を満喫してもらう。 同作品は「チラムネ」の愛称で親しまれている青春ラブコメディーで、同市出身の裕夢(ひろむ)さんのデビュー作。「このライトノベルがすごい!」(宝島社)文庫部門で2021年、22年版で連覇、23年版では2位となり殿堂入りを果たした。作中には、エルパやヨーロッパ軒、8番らーめんなど、なじみの場所が登場することから、市は21年からコラボ企画を展開している。 ウェブアプリは、スマートフォンやタブレットなど端末へのインストールは不要で、専用サイトで無料で利用できる。デジタルスタンプラリーは市観光交流センターや市グリフィス記念館など福井駅周辺の6カ所を巡り、スタンプを全て集めると、6人のヒロインのうち1人を選び、画角内に配置して写真が撮れるフォトフレーム機能が使えるようになる。 このほか、作品にも登場する商業施設や公園など市内23カ所でアプリを操作し端末のカメラを起動すると、小説の文章の一部が画面上に出現し、作品ゆかりのスポットと文章を重ねて写真が撮れるAR(拡張現実)コンテンツもある。 今回のコラボ企画は北陸新幹線県内開業を意識。ヒロインの服装は白と青の新幹線をイメージしたカラーで統一しているほか、アプリ内で市内の主要な観光スポットをマップに表示してPRする。 企画担当者の市観光振興課の出蔵健至さん(42)は「アプリで利便性や楽しみの幅が広がった。多くの方に物語の舞台巡りやヒロインとの観光を楽しんでほしい」と話している。 第4弾は10月20日まで。市内飲食店や書店などで買い物すると15種類の名刺サイズのカードがもらえるなど従来コラボと同じ内容の企画もある。詳細は市観光公式サイト「福いろ」内の特設ページから。問い合わせは市観光振興課=電話0776(20)5346。
福井新聞社