KADOKAWA株、再び急落 ハッカー関連報道影響か 「犯罪者利する」と抗議コメント
週明け24日の東京株式市場で、サイバー攻撃を受けた出版大手、KADOKAWAの株が再び急落した。前週末比222円(7・4%)安の2765円で取引が始まり、2700円を割り込む場面もあった。ハッカー側の要求が22日に一部で報道されてから初めての取引となり、同社の置かれている状況の深刻さが改めて投資家に認識され、株売りにつながったとみられる。 【画像】サイバー攻撃を受け、ニコニコサービスが利用できない状況について説明するホームページ 22日の報道はインターネットメディアのNewsPicks(ニューズピックス)によるもので、「ハッカーが要求する『身代金』の全容」。これを受け、KADOKAWAは同日、臨時のポータルサイトで「犯罪者を利するような、かつ今後の社会全体へのサイバー攻撃を助長させかねない報道を行うメディアに対して強く抗議をするとともに、損害賠償を含めた法的措置の検討を進めてまいります」とのコメントを公表した。 8日未明にグループ会社の複数のサーバーがサイバー攻撃を受けたKADOKAWAは、14日に動画配信サイト「ニコニコ動画」の復旧に「1カ月以上かかる見込み」だと発表した。これを受け、同社株は17日、293円50銭(9・3%)安の2851円50銭と大幅に下落した。その後、株価は少しずつ値を戻していたが、再び急落に見舞われた。