石破首相、体調に不安を抱えたまま内政・外交のかじ取り 首相指名選挙中に居眠りする様子、世界に配信 林官房長官は釈明
石破茂首相が、数日間のうちに続けざまに病院の診断を受けるなどして、体調を不安視する声が広がっている。首相側は「定期的な診断」などと説明するが、ハードスケジュールに耐えられるのか。 【年代別でみる】石破内閣を「支持する」が「支持しない」を上回った唯一の年代は? 石破首相は11日、特別国会の首相指名選挙中に、数分間居眠りをしたとみられる場面があり、周囲にいた閣僚や自民党幹部らが当惑する様子が世界に配信された。林芳正官房長官は「多忙を極める毎日だが、風邪気味で風邪薬を服用していたと聞いている。健康状態に何ら問題はない」などと釈明したが、与野党から「前代未聞」と指弾の声があがった。 石破首相は9日夜に短時間で会合から移動し、都内の病院を受診し、2時間ほどして衆院議員宿舎に戻った。さらに、13日朝も別の病院を受診した。首相周辺は「風邪気味」「定期的な診断」などと説明している。 永田町関係者は「石破首相が並外れた体力の持ち主なのは確かだが、総理総裁の責務はそんなに甘くない。心身両面で、過去に体験したことがないほどの疲労感や重圧を感じているのだろう」と語る。 石破首相は14日からは南米訪問に出発し、中国の習近平国家主席との会談などが予定されている。体調に不安を抱えたまま、内政・外交のかじ取りを担うことになる。