史上初!? 麻雀に筋トレを持ち込んだ女 必殺の“バルクアップリーチ”で突き進む女流プロ雀士の勝負論
自分の判断に後悔が残らないように、そして少しでも勝利を引き寄せるために、水谷さんは強気の決断を大事にしています。そんな彼女を支えているのは、熱いハートに他なりません。 「負けるのって嫌じゃないですか。あとは妥協したりとか。諦めることが本当に昔から嫌いなんです。だから何かを決めたら、絶対にそれをやり遂げるまで続けることが多かったです。原動力になるのは、やり遂げた先の自分の姿を想像することですかね。麻雀ならタイトルを獲ることだけが目的じゃなくて、優勝することでその先にこういう活躍の道が広がるなとか、明るい未来を想像するとがんばる力が湧いてきます」 そんな彼女の今年の目標は、“女流雀王”のタイトルを手に入れること。所属する日本プロ麻雀協会の女流プロのみが参戦するリーグ戦で、悲願達成に挑みます。そして、その先のビジョンも彼女の頭には描かれています。 「めちゃくちゃでかいこと言うんですけど、世界で麻雀プロとして活躍していきたいんですよ。海外では麻雀って日本ほど普及していないんです。麻雀の魅力をどんどん広めていって、海外でもお仕事できるようになれたらと思っています」 具体的なビジョンはがんばるエネルギーへと変わります。ビッグタイトルの先にある夢を見据えて、水谷さんはこれからも挑戦を続けていきます。
文/森本雄大 写真提供/水谷葵