大野の城下町の夜、新たな楽しみ キッチンカー20台出店
福井県大野市大和町の城下町東広場で、毎月第4木曜日の夕方から市内外のキッチンカーが並ぶ「ONO CITY NIGHT MARKET(オオノ シティ ナイト マーケット)」が開かれている。初開催から約1年で約20台が軒を連ねるまでに規模が拡大。仕事終わりの社会人や家族連れ、学生らの憩いの場となっており、城下町大野の平日夜に新たなにぎわいを生んでいる。 主催するのはドリンク専用キッチンカー「369(みろく)茶屋」のオーナー印牧さん。同広場の活性化を目指す大野飲食業組合の組合長から話を受け、夜店が並ぶ台湾名物の「夜市」から着想を得て企画。クレープ専用キッチンカー「CREZELE」のオーナー新谷さんと協力して開いている。 昨年8月の1回目は知り合いのキッチンカー6台ほどだったが、今では市内外から毎月20台前後が出店する規模になった。常連客もでき、最近は高校生を含む若者も増えているという。9月26日は、焼きそばや唐揚げ、ドリンクなどのキッチンカーが出店。午後8時を過ぎても広場に用意したテーブル全10卓が埋まるほどのにぎわいぶりだった。 「平日の大野の夜は老若男女が動ける場所が少ない」と印牧さん。ナイトマーケットが市民の生活の一部となり「QOL(生活の質)が上がる場所になれば」と期待を込める。新谷さんは「学生時代の同級生に偶然会ったりするような、出会いの場になってくれたら」と話している。 印牧さんは「星空保護区」の認定を受ける大野の美しい星空を生かせるような仕組みも模索中という。ハンモックやキャンドルなどを取り入れたい考えで、「大野はまちなかでもきれいな星が見られるので実現させたい」と意気込んでいる。 ナイトマーケットは毎月第4木曜日の午後4~9時で、次回開催は10月24日。広場の駐車場は無料。冬期間は降雪の影響で開催できない見込み。