NY外為市場=円・スイスフラン上げ幅縮小、イランが報復示唆せず
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、安全通貨とされる日本円とスイスフランが上げ幅を縮小した。イランがイスラエルに対し報復する計画はないと示唆したことを受けた。 イラン中部の都市イスファハンで19日、爆発音が鳴り響いた。関係筋によるとイスラエルの攻撃というが、イラン側は今回の件を重要視せず、報復の計画はないと示唆。攻撃の規模も限定的だった。 イスラエルのイランに対する攻撃報道を受け、日本円とスイスフランは他の通貨に対して急騰したが、その後しぼんだ。 午後の取引で、ドル/スイスフランは0.2%安の0.91フラン。一時0.9011フランと約2週間ぶりの安値を付けた。 ドル/円は小幅安の154.57円。一時153.59円まで下落する場面があった。 マネーコープの北米ストラクチャリング責任者、ユージン・エプスタイン氏は、イスラエルによる報復攻撃という前提だったため、市場は当初リスクオフに傾いたと指摘。「問題はこの紛争が長引くかどうかだ。現時点では、イランのイスラエルに対する対応は緊張緩和と解釈されている。したがって、ほぼ全ての状況が逆転したとみられる」と述べた。 ドル指数も一時上昇したが、その後吐き出し、終盤はほぼ変わらずの106.17となった。 外為市場はロンドン時間からニューヨーク時間にわたって不安定な地合いが続いた。ユーロ/ドルは当初下落したものの、終盤は横ばいの1.0648ドル。ポンド/ドルは0.5%安の1.2370ドルだった。 暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが1.1%高の6万4287ドル。 ドル/円 NY終値 154.63/154.65 始値 154.51 高値 154.65 安値 154.47 ユーロ/ドル NY終値 1.0654/1.0657 始値 1.0646 高値 1.0677 安値 1.0641