度重なる暴落にくじけなかった投信のプロが、資産を倍増できた「たった1つの心得」
● 「意志ある楽観主義」で 仕事や生活に集中しよう 僕のこの5年みたいなシンドい時期はいつでもあり得ると思って、気にしないで続ける「意志ある楽観主義」「やめない胆力」を持っていてほしいんだよね。 含み損の5年って、長いからさ。 そうそう、僕は仕事だからこうして毎日投資のこと考えてマーケット(株式市場など)を見てるけど、君たちは絶対そうしないでほしいの。 YouTubeを見たり、本読んだり、ツイートしたり、LINEのオープンチャットなんか見てたら、逆に悪い時に耐えられなくて余計なことしちゃうと思う。 ネットには「間違ってるなー。堂々と」と思う意見も多いしさ。 逆に、積立してることすら忘れるくらい仕事に集中している方が、結果的に正解になると思う。 会社での評価が上がって給料が増えたり、いわゆる「転職力」が高まって、転職で給料がジャンプアップしたりすれば積立額が増やせる。 投資でお金を増やすよりも、前にも言ったように元本を増額する方が遥かに強いわけだから。 それに、仕事で認められた結果「忙しいけど楽しい」っていう状態の方が、「運用が楽しい」の比較にならないほど人生にとって価値があるよね。 もう僕には遅いけど、君たちは今そちらに時間と神経を使うべきだと思う。まだ若いのに「仕事が辛くて早く逃れたいから金を作りたい」っていうのは健全じゃないと思う。マネー動画を見てる時間なんかゼロにして、仕事に集中し、もっと大事な2人の楽しい生活に集中してほしいってホント思う。 説教じみたこと言って悪いけど、親心と思って許して。
● 2013年から大逆転! 元本は2.36倍に膨らんだ さて、このシンドい時期に積立停止などせず、淡々と続けていて本当に良かったということが、このグラフの後半を見たらわかる。 2008年のリーマンからの4年半後、2013年春ごろから日本株は大きく上昇し始めたんだよね。 「アベノミクス相場」とブームみたいに言われたけど、実際に日本企業が利益をあげるようになり、ソッポ向いてた外国人投資家などがそれに気付きだしたってわけ。 評価額の線を見てほしいんだけど、僕の積立評価額は急に大きなプラスに転じだした。恐ろしいくらいに。 恐ろしいと言う理由は、このグラフのエンド、2023年12月末時点を見たらわかる。積立元本1440万円に対して3399万円の評価額ですよ。 「リターン136%」って書いてあるけど、つまり2.36倍になっているってこと。 あぁ、ホントに続けてて良かったよね。 全体のグラフをもう一度見てほしい。 僕が積立をスタートした時の日経平均はちょうど2万円くらいだよね。それが2023年12月では3万3000円くらい。確かに約7割は上昇してるけど2倍にまではなってないよね。でもこの期間に積立を続けた僕の資産は積立元本の2.36倍の3399万円になっている。 なぜこんな不思議なことになるのか。 それは簡単に言えば、2回の下落時に積立をやめてなかったおかげ。