野球殿堂入り・黒田博樹氏 恩師が語った高校時代「クロは野球選手の鏡だった」
教え子にはやはり健康な体でプレーしてほしい
黒田は日本で103勝を挙げてMLBに渡り、2008年から2014年までの7年間で79勝、2014年オフに広島東洋カープに復帰した。今年は11勝を挙げ、ローテーション投手として期待通りの活躍を見せた。 ここまでの活躍を振り返って、田中監督は「素晴らしいの一言!」と絶賛し、とくにMLB時代、大きく故障することなく、先発ローテーションを投げ抜いたことを評価していた。 「クロがメジャーに行っているとき、私も見に行く機会があったのですが、MLBの先発投手は中4日で投げるというのはよく言われますが、日本と違って日数だけではなく、チームに帯同しながら調整をしないといけないんです。だから試合中、クロがボール拾いしている姿を見ましたよ。アメリカは時差があるので、中3日という感覚で投げることもあるようです。クロも「かなりきつい」と言っていましたよ。でも弱音を吐かず、投げ続けた。本当に大したものですよ。弱音を吐かずにコツコツと取り組む姿勢は高校時代からあったものだと思います」 また田中監督の長い指導者生活の中で、高校時代控えだった選手が、プロ入りして活躍したのは黒田しかいないようだ。 「まさに野球選手の鏡と呼べる選手だと思います」