ドクター・中松氏「世界の発明王が知事になれば東京が世界の先端…利益は都民に還元」/主な政策
国際創造学者・発明家のドクター・中松氏(本名・中松義郎=95)が13日、東京都庁で会見を開き、20日告示の東京都知事選(7月7日投開票)に立候補すると正式に表明した。1991年(平3)を皮切りに、これまで都知事選7回、衆院選3回、参院選6回の計16回、立候補してきたが、14年12月の衆院選以来9年半ぶり、都知事選でみれば14年2月以来、10年ぶりの出馬となる。会見の中で「私はサムライ政治をやりたい」と訴えた。 26日の誕生日で96歳を迎える中での出馬自体、極めて異例だが、中松氏は会見場で握りこぶしを作って気合を入れた。生まれてから1世紀近く暮らしてきた東京の再生を胸に「都民が1番、望んでいるのは物価高、貧困の解決…私しかできません! 今までの政治家のやり方ではできない。私は具体的に救うことができる」と訴えた。 質疑応答で、具体的な方策について聞かれると、発明王エジソンの3倍超に上る3904件の発明数であることを強調。「世界一の発明王が都知事になれば、そのことが全世界に響き渡る。そうなると、米シリコンバレーとかに行った企業も、日本に来る。東京が世界の発明の先端、中心になり、企業が東京に集まる」と声を大にした。そして「多くの投資も東京に集まり、金持ちの都市になる。その利益を、私は都民還元する。そんなことは私以外、誰にもできません!」と手で胸をたたいた。 中松氏が考える主な政策は、以下の通り。 <1>発明家としての実績、知名度を生かし、世界各国から発明者、企業を誘致し、東京を世界の発明の中心地に復活させる。 <2>電気自動車(EV)のバッテリーが重すぎ、路面を削ることで都内は粉じんが増えており空気、環境の改善に取り組む。 <3>日本はEVの開発の立ち遅れも問題となっているが<1>の施策を採ることで、下請けなどの関連企業も増えることが期待できる。雇用の創出に力を入れる。 <4>徳川幕府の直参旗本の末裔(まつえい)として東京で生きてきた武家の誇りを胸に<1>~<3>の施策等で得た利益は都民に還元する。