アンドリュー・ガーフィールド＆フローレンス・ピュー主演作が第5位に

　第5位には、アンドリュー・ガーフィールド＆フローレンス・ピュー主演の恋愛映画『We Live in Time（原題）』がランクイン。わずか5館で前週末に公開されたのち、上映館数を985館まで一気に拡大し、週末興収は418万ドル（前週比プラス1699.4%！）となった。 　『Saturday Night（原題）』や『アプレンティス：ドナルド・トランプの創り方』といった大人向け映画が興行的苦戦を強いられるなか、本作が健闘しているのは、ガーフィールド＆ピューという2大スター俳優の共演と、Rotten Tomatoesで批評家80%・観客89%という高評価のおかげだろう。観客の中心は35歳以下の女性とあって、作品の性質にかかわらずZ世代の注目を集めたことも大きな勝因だ。北米配給を担当するA24は、次の週末に公開規模をさらに拡大予定。日本公開は現時点で未定だ。 　そのほか、今週は『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』（2017年）のショーン・ベイカー監督による最新作『Anora（原題）』にも注目したい。今年のカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた本作は、ロサンゼルス＆ニューヨークのわずか6館で週末興収54万ドルを記録。1館あたり9万ドルというアベレージ成績は今年最高で、コロナ禍以降では『アステロイド・シティ』（2023年）に次ぐものとなった。 　本作は若い風俗嬢の“アニ”ことアノーラが、ロシアの大富豪の息子と結婚したことから人生を激変させていくロマンティックコメディ。もちろん批評家の評価も抜群に高く、北米配給を担当するNEONは『パラサイト 半地下の家族』（2019年）と同等のヒットもありうるとみている。北米では11月の拡大公開に向け、上映館数をゆるやかに増やしていく予定だ。 北米映画興行ランキング（10月18日～10月20日） 1.『Smile 2（原題）（初登場） 2300万ドル／3619館／累計2300万ドル／1週／パラマウント 2.『野生の島のロズ』（→前週2位） 1010万ドル（-27.9%）／3829館（-25館）／累計1億171万ドル／4週／ユニバーサル 3.『テリファー 聖夜の悪夢』（↓前週1位） 930万ドル（-50.8%）／2762館（+248館）／累計3621万ドル／2週／Cineverse 4.『ビートルジュース ビートルジュース』（↓前週3位） 500万ドル（-31.7%）／3251館（-157館）／累計2億8397万ドル／7週／ワーナー 5.『We Live in Time（原題）』（↑前週18位） 418万ドル（+1699.4%）／985館（+980館）／累計450万ドル／2週／A24 6.『ジョーカー：フォリ・ア・ドゥ』（↓前週4位） 218万ドル（-68.9%）／2857館（-1245館）／累計5644万ドル／3週／ワーナー 7.『Piece by Piece（原題）』（↓前週5位） 210万ドル（-45.5%）／1873館（+8館）／累計760万ドル／2週／Focus Features 8.『トランスフォーマー／ONE』（↓前週6位） 196万ドル（-47.8%）／2169館（-589館）／累計5663万ドル／5週／パラマウント 9.『Saturday Night（原題）』（↓前週7位） 180万ドル（-47.1%）／2336館（+27館）／累計763万ドル／4週／ソニー 10.『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』（再上映）（↓前週9位） 112万ドル（-53.3%）／1860館（+160館）／累計481万ドル／2週／ディズニー （※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2024年10月21日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります） 参照 https://www.boxofficemojo.com/weekend/2024W42/ https://variety.com/2024/film/box-office/smile-2-box-office-opening-weekend-we-live-in-time-impresses-1236183702/ https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/smile-2-box-office-opening-1236035748/ https://deadline.com/2024/10/indie-film-box-office-sean-baker-anora-we-live-in-time-1236121361/ https://deadline.com/2024/10/box-office-smile-2-1236120024/