楽園の海 2024年GWダイビング 西表島
楽園の海、案内は水中カメラマン長田勇さんです。 長田勇さん「よろしくお願いします」 今回のテーマは「2024年GWダイビング」です。 長田勇さん「ゴールデンウィークの前半に西表島へ行ってきました。昼も夜もガッツリ撮影してきましたのでお楽しみいただきたい!」 ではVTRをご覧ください。 長田勇さん「上原港から出港します。今回お世話になるのはGOOD DIVEの井腰さん。西表島へ来て32年目だそうです。」 ゲストもたくさんいらっしゃいますね! 長田勇さん「全国、様々な場所からいらしてました。梅雨入り前の晴天の中、さっそくエントリーです。ハナゴイが乱舞する中、ゆっくりと進みます。この日の水温は27℃透明度もよく気持ちのいい海です!」 きれいですね! 長田勇さん「普通のチョウチョウウオはサンゴのポリプを食べますが流れのある場所で群れるカスミチョウチョウウオの主な餌はプランクトン。ですからこのような中層で群れています。一角には小魚ばかりが集まる場所がありました。スカシテンジクダイやキンギョハナダイの赤ちゃんが住み着いているようです。」 魚がまるで舞っているような、なんて豊かな海なのでしょう! 長田勇さん「まだ季節的には春なのに、夏の光景を見ているようですね小魚たちにとっては、岩の隙間や大きめのハナヤサイサンゴがイイ感じで隠れ家になっているようでした。」 長田勇さん「こちらは、キッカサンゴの群生地です」 すごい群生ですね! 長田勇さん「あたり一面キッカサンゴという場所はなかなかありません。魚の棲みつきにくいサンゴなのか、成魚の姿は少なかったです。それでも小さなシコクスズメダイの赤ちゃんは住み着いているようでした。」 奥の方も全部同じサンゴ。普段見るサンゴ礁とはずいぶんと違う雰囲気ですよね。この海域ならではなんですよね? 長田勇さん「そうです。唯一見かけた色のついたお魚のトノサマダイ。体長12cmほどでペアで泳いでました。キキッカサンゴのポリプをエサにしているようです。」 これだけ群生していると、食べても食べても無くならないですよね。 長田勇さん「永遠に食べ放題ですよね。ダイバーも着底してしまうとサンゴを痛めてしまうので、ひたすら中層を泳ぎます。グルクンの子供たちが気持ち良さそうに泳いでます。」 これ、グルクンのこどもたちなんですね! 長田勇さん「グルクンのエサはプランクトンなので キッカサンゴの群生地で群れる必要はないと思うんですけどカメラを持ってる私の存在はまったく無視。その分、間近で撮影する事が出来ました。」 なんて美しい世界なんでしょうか。 長田勇さん「太陽が沈むのを待って夜の海へ潜ります。」 夜の海、ワクワクしますね。 長田勇さん「この日はじめての方もいらっしゃったんですよ。撮影用のライトを点けないとこんなに暗いんです。ゲストの皆さんそれぞれ寝ている魚を探します。」 長田勇さん「こちらはミゾレチョウチョウウオの寝姿。夜寝る時だけ体の色が黒っぽくなり背ビレを立てることが多いんです。日中は白い斑点もないんですが、ライトを当てて30秒後には、色が薄くなってきました。まだ完全には寝ていなかったようです。こちらはミナミゴンベ。昼間は、逃げ足早くなかなか撮影できない魚ですが、サンゴの隙間で寝ていたため静かにじっくりと撮る事ができました。」 逆立ちしているように寝るんですね。 長田勇さん「寝ぼけてる魚はクロハコフグです。寝床に選んだ所が悪かったのか、枝サンゴに囲まれているため、体がふらついて体をぶつけちゃっていますね」 安眠の邪魔しちゃってごめんね!ですね。 長田勇さん「そしてこちら。丸まったイソギンチャクの上で、仲良くおやすみするカクレクマノミ」 美しい、幻想的ですね! 長田勇さん「日中でもなかなか表に出て来ないカクレクマノミ。夜はさらにイソギンチャクの中に隠れようとします。柔らかそうなイソギンチャクに包まれて気持ちよさそうですね。ゴールデンウィークまったく関係ないカクレクマノミ家族のお家に、少しだけお邪魔させて頂きました。」 私はゴールデンウィークにどこも出かけず家でゴロゴロしていたので西表島の昼と夜の姿を見ることができて満足しました!ありがとうございます。 長田勇さん「天気も良くてさらに水温も高かったので気持ちよくダイビング出来ました。」 今回も貴重な映像をありがとうございました。以上楽園の海でした。 取材協力 GOOD DIVE