プライドを取り戻す戦いの先に勝利を。ヒート×ブラックラムズ、浮上へ踏み出す80分
地元ファンに勝利を届けたい。三重ホンダヒートの選手たちは今季、笑顔で試合を終えたことがまだない。
3月10日(日)、リーグワン第9節(交流戦)のリコーブラックラムズ東京との一戦に必勝を期す(12時キックオフ)。 ホストスタジアム、三重交通G スポーツの杜 鈴鹿で笑いたい。
16節あるディビジョン1のレギュラーシーズンは半分が終わった。 ヒートはここまで8試合を戦って、勝利も勝ち点もなく最下位に沈んでいる。ブラックラムズは1勝7敗、勝ち点7で10位。 来季もD1の舞台で戦いたい両者にとって、残り8節の状況で手にする1勝の価値はとても大きい。
前節のヒートは、東京・秩父宮ラグビー場でのホストゲームに1万3000人のファンを集め、横浜キヤノンイーグルスと戦った。しかし、21-50のスコアで敗れた。 0-26と大きくリードされた前半が痛かった。ワイドにボールを動かされてしまった。
ただ、3トライを返した後半のパフォーマンスが今後につながりそうだ。 特に後半10分、WTB渡邉弐貴が挙げたトライまでの一連のプレーは、チームにモメンタムを与えるものだった。
そのプレーの直前にピッチに入ったSH北條拓郎の積極性が光った。ラックからタイミングよく、鋭く走った。ランニングコースの取り方も巧みだった ショートサイドを前進し、サポートの22番、SO呉洸太につなぐ。トライを呼んだ。
前半の決定力の低さを反省点に挙げて試合を振り返ったキアラン・クローリー ヘッドコーチも、天理大からアーリーエントリーで加わった若きSHの動き、才能を高く評価した。
「良いパフォーマンスを発揮してくれた」と話し、ボールの動かし方を褒めた。 「相手に対し、脅威になることができた。チームに推進力を与えてくれた」 チームの今後を照らす存在だ。