BMWのコピーライターが「ChatGPT」を駆使して、逆に分かった「人間にしかできないこと」…AI時代の「生き残り戦略」を考えてみた
キャッチコピーの70%はこれでOK!
それは、「まだChatGPTができていない点」について発見したことにあります。ズバリ、「人が感動する言葉」を書けない点です。 ChatGPTにコピーを書かせると70%のものは書いてくれるのですが、人の心を動かすような100%のコピーにはたどり着けないのです。 そこで、ChatGPTを使って、誰もが70%のコピーを書けるようにするだけでなく、もっと欲張りな人のために+30%の満点が取れるコピーライティングまで導く、誰もやったことのないトライをしてみたいと思います。 しかし、あらかじめ言い訳をしておきますと、この+30%は瞬時にできるようにはなりません。70%のコピーをスラスラ書けるようになった後、何度もトライ&エラーをしながら、+30%を目指して満点の「感動させるコピーライティング」にたどり着いて欲しいと思っています。 キャッチコピーやボディコピーについて、わかりやすくするために図で見てみましょう。 簡単に言うと、コピーとは広告文章であり、それを書くことがコピーライティングとなります。コピーを分解すると、キャッチコピー、ボディコピーというパーツに分かれるわけです。 ここではキャッチコピーについてお伝えします。 小見出しにある「キャッチコピーの基本形」というのは私の造語でして、ChatGPTを使ってできたキャッチコピーをこのような呼び名にしました。 なぜかというと、ChatGPTが作った文章をブラッシュアップしたものについて最終のキャッチコピーと呼びたいからです。この最終のキャッチコピーについても、今後はわかりやすく「キャッチコピーの完成形」と呼ぶことにします。 さて、このキャッチコピーの基本形ですが、あなたが求めるコピーライティングの力はほぼここで得られるのではないかと考えています。 つまり、少なく見積もっても70%満足できるコピーライティングになるということです。 このキャッチコピーの基本形については、つづく<「ChatGPT」に“仕事を奪われる側”の人間が気が付いていない「意外な盲点」…コピーライターが考えた>実際にChatGPTを使いながらの説明になります。
中村 ブラウン(コピーライター)