俳優・水上恒司インタビュー「世のため、人のため、そして自分のために」
与えられた時間を、どう生きるか
無邪気な少年スマイルとは一転、ピシッとクールなスーツ姿には早くも大人の色気が漂っている水上さんだが、25歳を目前に実に意外な心境を吐露してくれた。 「体の老化を感じています(笑)。基本的には昨年よりも今年と、常に自分を上回っていきたいと思っていますが、年々体力の衰えを感じているので、今年も日々のストレッチをルールにして、しなやかな体を作っていきたいですね。とにかく本当に、ストレッチは大事です。もう25歳?まだ25歳?と度々自分に問うことがありますが、25歳を過ぎれば中堅に差し掛かり、自分の立ち振る舞いや生き方がいよいよ問われてきます。その中でも童心は忘れずにいたいとも思っています」
と同時に、「常に自分を疑うことをやめたくない」という水上さん。新しい1年、今年はどう過ごしていくのだろうか? 「与えられた時間をどういうふうに過ごすかは、人類の永遠のテーマでもあると思います。最近はやりたいことがたくさん湧き出てきて、それは自分にとってすごく良い傾向だと思うので、ひたすら自分にやらせてみているところです。ゆえに時間が足りなくて、ときに時計を発明した人類を呪うこともありますが(笑)。金太郎さんのように、人生をかけて熱中できるものに出会えることってやっぱり幸せですよね。日々いろんなことに悩みながら、障害を乗り越えながら生きていくのは人としてとても自然なことだと思うんです。自分自身には常に疑いの目を向けながら、今年も1年、これおもろ!と思えるものに出会っていきたいですね」
みずかみこうし
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。2018年、連続ドラマ『中学聖日記』(TBS系)でヒロインの相手役として俳優デビュー。『MIU404』(TBS系)、『青天を衝け』(NHK)、映画『死刑にいたる病』など数々の話題作に出演。2023年9月に芸名から本名に変えて再始動。主演映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(2023年)で第47回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。4月24日スタートの新ドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系)にスキュー隊員役で出演。