福井県職員の金品受領、非開示部分ほぼ公開…高浜町元助役との具体的なやりとり判明
関西電力役員らに多額の金品を渡していた高浜町の元助役森山栄治氏(故人)が、福井県職員にも金品を贈っていた問題の調査報告書を巡る訴訟で、県が調査対象者の回答内容を一律に非公開としたのは違法とする判決が確定したことを受け、福井県は2月29日、非開示だった調査票の一部を公開した。金品の授受や元助役との具体的なやりとりなど、ほとんどの非開示部分が明らかになった。 【写真】黒塗り調査票と、公開された調査票 聞き取りや書面による職員313人の調査票には▽調査対象者の氏名▽元助役との関係・接点▽金品授受などの有無▽県行政への影響(元助役からの県施策への請託=依頼=の有無)―などの項目があった。今回の公開では、調査対象者の氏名と役職以外の項目は原則として全て開示された。ただし、22人の調査票について、元助役とその家族、調査対象者の職務に該当しない個人情報などに該当する部分は非開示とした。
福井新聞社