“ポスト岸田論”なく…解散は?麻生氏&小沢氏が顔合わせお互い“チクリ”
政治とカネをめぐり自民党が揺れるなか、解散はどうなるのでしょうか。与野党の重鎮がお互いに“チクリ”と牽制し合っています。 【写真】麻生氏「しっかり指導を」小沢氏「崩壊の日も近い」 与野党重鎮が集うパーティーで…
■与野党重鎮 “参院のドン”のパーティーに
週初めの13日、岸田総理と茂木幹事長とのトップ会談に臨んだ麻生副総裁。12日は、83歳の麻生副総裁、81歳の小沢衆院議員と超ベテランたちが集います。なつかしの面々もこの人のために集まっていました。 輿石東 元民主党幹事長(87) 「残された時間を、精一杯、頑張っていきたい」 14日、88歳の誕生日を迎える輿石東氏です。 元民主党幹事長で、“参院のドン”といわれた輿石氏。2016年に政界を引退しましたが、今回、回顧録を出版。ただ、12日のパーティーは党を超えた面々が集まっているため、祝辞もピリリ。 自民党 麻生副総裁(83) 「ますますご健勝でご活躍をいただいて、(立憲民主党の)泉先生あたりをしっかり指導していただいて」 麻生氏が“チクリ”とやると、立憲民主党の小沢氏は… 立憲民主党 小沢衆院議員(81) 「きょう(13日)は麻生さんはじめ、自民党の方もおいでですけど、自民党政権もようやく綻びが大きくなって、いずれ崩壊の日も近いと私は思っております」
■ポスト岸田めぐり自民党内の動きは
崩壊の日が近いとまでいわれた自民党。裏金問題に加え、先月の補選は全敗。岸田内閣の支持率は、30%を切ったままです。岸田おろしとなるのか?いま、自民党内で起きていることとは― 自民党 森山総務会長(79) 「自民党が政治資金の問題で、国民の皆さんの信頼を失いかけているということは本当に申し訳ないと思っている」 13日、札幌で頭をさげた森山総務会長。党幹部らは来るべき選挙も見据えて地方行脚です。自民党は、先月の衆議院の補欠選挙で全敗しています。この厳しい現状のなか、“ポスト岸田”の動きは出てきているのでしょうか。 (政治部・森洋介記者) 「最大派閥の安倍派も、裏金事件の処分を巡って岸田総理への不満を抱えてはいるものの、事件の当事者で政局を仕掛けにくい状況。また、二階元幹事長が次の衆議院選挙に出ないと表明したことで、二階派も派閥としてはまとまった動きが取りにくい状態が続いています」 「ある閣僚経験者は、『“ポスト岸田”に向けてアクションを起こせる人や旗を振れる人がいない』と指摘しています。つまり、いまの自民党には政局を起こそうにも、その柱となる人がいないという現状があります。今後のポイントは、“ポスト岸田”を自ら名乗り出るのか、あるいは誰かが担ぎ出すのか。誰がいち早く動き出すかというところだと思う」 では、“ポスト岸田”をさぐる動きが表に出てくるのは、いつになるのでしょうか? (政治部・森洋介記者) 「党内では、補選の3戦全敗を受け、6月の解散はなくなったとの見方が広がっています。総裁選も9月とまだ先で、わざわざいまから岸田総理を降ろそうとする必要はない。あるベテラン議員は、『これからはポスト岸田を腹の中で考える数カ月になる』と話しています。国会では、政治資金規正法の改正に向けた議論も本格化します。いま、党がガタついている時に、政局的な動きをするのは得策ではないとの見方もあり、政局的な動きが表面化してくるのは国会が終わったあとになるとみられます」
テレビ朝日