アンジェリーナ・ジョリー、レッドカーペットのドレスを初デザイン ジョン・バティステの妻スレイカ・ジャワードが着用
ブランド「アトリエ・ジョリー」を立ち上げ、サステナブルなファッションを推進しているアンジェリーナ・ジョリー。今回のアカデミー賞授賞式に姿は見せなかったが、彼女の作ったドレスがレッドカーペットを彩っていたことが明らかになった。彼女がセレモニー用のドレスを手掛けるのはこれが初。 【写真】アカデミー賞2024レッドカーペットから豪華セレブのベストドレスを速報！
アンジーのドレスを着用したのは作家で白血病のサバイバーであるスレイカ・ジャワード。夫でミュージシャンのジョン・バティステにエスコートされて授賞式に出席した。スレイカはレッドカーペットでレポーターに「これは唯一無二の存在であるアンジェリーナ・ジョリーが作ったドレス。彼女がレッドカーペットのためにドレスを作るのはこれが初めて。彼女はアーティストのチャズ・ゲストを招いて、後ろに交響楽団の絵を描いてくれた」とコメント、後ろ姿を披露した。
交響楽団（シンフォニー）の絵が描かれているのには理由がある。それはアンジーがNetflixのドキュメンタリー「ジョン・バティステ：アメリカン・シンフォニー」を見てスレイカとジョンの愛やスレイカのクリエイティビティに感動したから。このドキュメンタリーはスレイカが白血病の治療に取り組む中、ジョンが交響曲の作曲と指揮に挑戦する様子を追っている。そこからインスピレーションを得て、チャズは交響楽団を指揮するジョンの姿をモデルに選んだ。ちなみにドレスそのものは100%アップサイクルされたシルクで作られている。ジョンや「アトリエ・ジョリー」のSNSにはドレスを製作中のアンジーの姿も投稿されている。
今回のアカデミー賞授賞式で、ジョンはそのドキュメンタリーで使われた楽曲「It Never Went Away」で歌曲賞にノミネートされていた。この曲はジョンがスレイカのために作ったもの。治療の一環で骨髄移植を受けることになったスレイカは、細菌による感染を防ぐためにジョンと離れて何週間も隔離生活を続けなくてはならなかった。スレイカ曰く「そのときに子守唄としてこの曲をジョンが作ってくれた。遠くから気遣い、愛と彼の存在で私を包むための彼なりの方法だった」。
「その子守唄が本格的な曲になり映画に使われ、アカデミー賞にもノミネートされた。それを見ると2年間に物事がどれだけ変われるかがわかる」とも。ジョンは授賞式でこの曲をパフォーマンス、観客席のセレブから大きな拍手を受けた。残念ながら受賞はかなわなかったけれどアンジーのドレスにも祝福され、忘れられない夜になったはず。
