甘いさつまいもがピリ辛おつまみに!ほくほく&シャキシャキがクセになる、きじま流「サツマイモのポテサラ」
テレビや雑誌を中心に活躍する料理家のきじまりゅうたさんが、料理の基礎やコツをご紹介! 調理がラクになるちょっとしたコツや、料理が飛躍的に上手くなるノウハウ、誰も教えてくれないマル秘テク、目からウロコの簡単レシピなど「料理はおもしろい」ことを伝えたいと語るきじまさんのyoutubeチャンネル「きじまごはん」から、編集部厳選の記事をお届けします。 【写真で確認】レンジで加熱する際のさつまいもの包み方 今回は旬のさつまいもを使ったレシピを紹介します。さつまいもを手に入れたら、ぜひポテトサラダにしてみてください! 白米はもちろん、お酒のおつまみにも合いますよ! ■ピリ辛風味がたまらない! つまみにもおかずにもなる「サツマイモのポテサラ」 甘いさつまいもは酒のつまみにならないと思っていませんか? ポテサラにすると酒がすすむ、いいつまみに仕上がるんですよ~。 今回は、さつまいもを電子レンジで上手に加熱する方法もお伝えします。試してみて損はないですよ! 【材料】 さつまいも:300~350g 玉ねぎ:1/2個 塩:小さじ1/4 酢:大さじ2 砂糖:小さじ1/2 マヨネーズ:大さじ3 ときがらし:小さじ1/2 黒すりごま:小さじ2 今回は、さつまいもをキッチンペーパーに包んで、さらにラップで包んで加熱するという方法を紹介します。しっとりとした仕上がりになりますよ。 まず、さつまいもは皮ごと使うのでよく洗ってください。洗ったら、キッチンペーパーでくるくると包みます。 キッチンペーパーで包んだ上から水をかけ、余分な水は軽くきります。 ラップを広げ包んでいきます。 両脇の余ったラップは折り込みながら巻いていき、完全密封の状態にします。 耐熱皿に載せ、電子レンジ600Wで6分加熱します。 6分たったら竹串を刺してみます。 中がやや固いくらいが理想的です。真ん中の太い部分をしっかり柔らかくしようとすると、さつまいもの端の細い部分に火が入りすぎてカチカチの石のようになってしまうからです。ラップをしたまま5分くらいおいて、余熱で火を通していきますよ。 電子レンジで固めに仕上げたさつまいもは「余熱で火を通す」、これが今回のポイントです! 5分くらいおいて余熱で火を通したさつまいもは、竹串を刺してみると、すごくやわらかくなっています! オッケーですね。 ではさつまいもを切っていきます。 熱いので気をつけてくださいね! キッチンペーパーを濡らしたおかげで、さつまいもが蒸されて、しっとりとおいしい仕上がりになるんですね。 包丁で半分に切り、ちょうどいいやわらかさになっているか確認します。 さつまいもの端を切り落とし、縦半分に切り、1cm幅の薄切りにします。 細いところは1cm幅の輪切りでもいいですね。 さつまいもをすべて切ります。 続いて、玉ねぎのマリネを作ります。 玉ねぎは1/4玉にカットし、根元を落とします。 繊維と垂直になるようにちょっと切り目を入れます。 繊維と平行に薄切りにします。なるべく薄切りにすると食べやすいですよ。 玉ねぎをマリネします。 玉ねぎをボウルに入れたら、塩小さじ1/4を絡め、揉みます。 玉ねぎは生で食べると辛味がありますよね。でもこの辛味が、今回のさつまいものポテサラにすごく合うんですよ。 玉ねぎを揉んでいくと水分が出てだんだんしんなりしてきます。やっぱり手で揉むと早いんですよね。ただ夜まで手が玉ねぎ臭くなるけど…。気になる方は袋の中で揉んでもいいですよ! 砂糖小さじ1/2を加えます。 さつまいもは甘いですが、砂糖をちょっと加えるとおいしいんですよね。 砂糖が馴染んだら、酢大さじ2を入れて絡めます。 このまましばらく置いておきます。 さつまいもと玉ねぎを混ぜます。 マリネして5分以上経った玉ねぎは、くたっとして水分がかなり出ます。この水分がさつまいもに絡むとおいしいんですよね~。 カットしたさつまいもを入れます。さつまいもが熱いうちに玉ねぎと絡めますよ。さつまいもの熱で玉ねぎがくったりしてくれますし、熱い方がさつまいももマリネ液をよく吸ってくれるんです。 さつまいもは崩れてしまってかまいません! この時点ですでにおいしそうですが、今回はポテサラにしたいので、マヨネーズ大さじ3を加えます。ヨーグルトでもおいしいですよ。じゃがいものポテサラと同じ要領で作っていきます。 ぜひ入れて欲しいのが、ときがらし小さじ1/2です! さつまいもは甘みが強いので、お酒に合わせるのはちょっと…と思われがちですが、からしを加えるだけで抜群にお酒がすすむ味になるんですよ! 混ぜているとからしのツンとした香りがしてきます。さつまいもは崩れてしまってもかまいません。さつまいもが熱いうちにマヨネーズと和えると乳化したようなとろ~っとした感じになりますよ。 黒すりごま小さじ2をちょっと混ぜてコクをアップします。 さらにいい香りがしてきます! 黒すりごまは仕上げのときも使うので、すべて使わず残してくださいね。 すべて混ぜたら出来上がり! このままアツアツのうちに食べてもいいですし、ちょっと冷めて味が馴染んでから食べるのもいいですね。なんだったら2日目のやつもおいしいんですよね~! お皿によそったら黒すりごまをかけて「サツマイモのポテサラ」の完成です! それではいただきまーす! さつまいもの赤い色が入ると見た目もいいですよね~。 うまい! からしマヨがうまい! さつまいものほくほくねっとり感と玉ねぎのシャキシャキ感が合わさるとすごいおいしいですね~。これはつまみになる! ぜひ秋のおいしいさつまいもで試してみてくださいね! 今回、教えてもらった「サツマイモのポテサラ」について、気になるポイントをきじまさんに伺いました。 __玉ねぎをカットするとき、垂直に切り込みを入れていましたが、それは長さを半分にする手間を省いたということでしょうか? きじまさん:そうです! 玉ねぎが長いので、まとめて半分の長さにしてから薄切りにする。ということです。 __玉ねぎがばらける前に切り込みを入れるワザは斬新ですね。切り込みはどれくらい入れるのが目安ですか? きじまさん:玉ねぎ半分くらいの深さまで切り込みを入れてください。下半分=玉ねぎの内側は長さが短いので切り込みを入れる必要がありません。 __レシピの倍量作りたい場合は、さつまいもは2本まとめて電子レンジにかけてもいいのでしょうか? きじまさん:1本ずつレンジにかけるほうが加熱ムラがおきにくいです。2本まとめてなら、途中で上下を返したほうがいいですね。 __小さめのさつまいもを使用する場合の注意点はありますか? きじまさん:小さめ=細めのさつまいもの場合、同じ重量でも少し短めの加熱時間がいいかと思います。 __さつまいもをじゃがいもに変えて作ることは可能でしょうか? きじまさん:基本的には大丈夫です。さつまいものほうが甘いので味付けの微調整は必要かと思います。 __旬のさつまいもをもっと楽しみたいです! ほかにさつまいもを使ったおすすめレシピがあれば教えてください。 きじまさん:「甘くておかずになりにくい」と言われることもあるさつまいもですが、その甘さを活かした炒めもの「サツマイモと鶏のガリバタ炒め」はぜひ試して欲しいです! 外側のカリッと感と内側のホクッと感が最高ですよ! きじまりゅうた 料理研究家。 祖母と母が料理研究家という家庭に育つ。 オリジナリティあふれるレシピと、わかりやすいトークを武器に、男性のリアルな視点から考えた「若い世代にもムリのない料理」の作り方を提案。現在は「NHKきじまりゅうたの小腹すいてませんか」「NHKきょうの料理」「NHKあさイチ」「CBCキユーピー3分クッキング」などのテレビ番組へのレギュラー出演をはじめ、WEB・雑誌 上でのレシピ紹介や、料理教室やイベント出演などを中心に活動している。著書も多数。youtubeチャンネル『きじまごはん』を配信中。 取材・文=ジョッキー