【シベリアで取材】肉球もそのまま… 解け続ける"永久凍土" 古代生物が伝える地球の危機
■築5年なのに…「あと5年ほどでこの家は壊れる」
影響が出ているのは、住宅も。まだ築5年だという家を訪ねると、その部屋には地盤沈下によって、壁と床の間に数十センチもの隙間ができていました。 村人 「永久凍土が解けて床が落ちて隙間が空きました」 「あと5年ほどでこの家は壊れるでしょう」 実は「永久凍土」が解ける現象は、人の手で開発が行われた場所で進んでいるといいます。この村も、かつては森林伐採によって、飛行場開発が行われた場所でした。
■二酸化炭素やメタン放出 温暖化の加速懸念
北東連邦大学・ダニロフ主任研究員 「人間の活動によって変化した場所が気候変動の影響を強く受けるのです」 「(永久凍土は)解け続けています。解け始めたら数年では終わりません」 また、「永久凍土」が解けると、閉じ込められていた二酸化炭素やメタンが放出され、温暖化がさらに加速するとの懸念もあります。 解け続ける「永久凍土」。私たちの地球に深刻な危機が迫っていることを物語っています。