クラウドファンディングの返礼品「合戦場のしだれ桜」が完成 福島県二本松市
福島県二本松市の「合戦場のしだれ桜」の樹勢回復プロジェクトで、地元の画家すげのでんじゅさん(71)=市内長折=が描いた絵画作品「合戦場のしだれ桜」が完成し、11日に市岩代支所で発表会が開かれた。華麗に咲き誇るしだれ桜と菜の花が光彩を放ち、再生への願いがにじむ。樹勢回復の資金を募っているクラウドファンディングで、最高額の50万円を寄付した人への返礼品となる。 作品はアクリル画で縦85センチ、横60センチ。すげのさんは幻想的な世界や不思議な動物を描く画家で、「合戦場のしだれ桜のために自分ができることを」と絵画の制作を申し出た。約4カ月で5点を仕上げた中から1点を選んだ。発表会にはすげのさん、合戦場のしだれ桜保存会の山崎清志会長、岩代観光協会の湊幹夫会長、地元有志の佐久間琴美さんが出席。山崎会長が「樹勢回復を全力で進める」と感謝した。すげのさんは「しだれ桜にはいろいろな思い出があり、自分のイメージで描いた」と語った。
5点の作品は10月11日まで市岩代支所1階に展示している。樹勢回復支援のクラウドファンディングは10月14日まで受け付けており、現時点までに合わせて477万円余が寄せられ、目標の500万円に迫っている。支援の申し込み、問い合わせは岩代観光協会へ。