松井愛莉27歳、「演技はしない!」と言っていたデビュー当初の心境と“変わった”きっかけ
この先は「まだ全然想像がつかない」
――20代後半に入りましたが、さらに15年後、30周年を迎えた自分に声をかけるなら? 松井:そうすると、何歳? 42歳? 仕事は縁なので、その時、その時で進んでいきたいと思います。正直、全然想像がつかないです。35歳くらいだったらまだ考えられるかなと思いますが。 ――まずは30代ですか。 松井:「女性は30歳になってから楽しいよ」といろんな方に言われるんです。でもまだ30歳になりたくないんですよね(笑)。 ――そうなんですか? 松井:昔は「本当に楽しいのか確かめたい」と思っていましたが、いまはまだ20代がいいなという気持ちです(笑)。25歳くらいまでは他人に甘えられる年齢だと思っていたのですが、27歳くらいになってくると甘えられなくなってきて、「もっとちゃんとしなきゃ!」と思っているところです。甘えられなくなる前に、もうちょっと若いままでいたいなって(笑)。
高校生役も、この仕事だからこそ
――主演ドラマ『シークレット同盟』の第7話では、高校生時代の描写もありました。いまも高校時代をやれるのは嬉しいですか? 松井:大丈夫かなと不安な気持ちになるときはありますが、この仕事だからこそですよね。 ――確かに。いつでも学生時代に戻れますね。 松井:ただ撮影中に、動きが27歳だと言われてしまって(笑)。必死に気持ちを高校生に戻して挑みました(笑)。 ――ストーカー(長野凌大)が登場したり、訳アリのプレイボーイ(長妻怜央)と秘密の同盟を結んだり。濃いキャラクターと毎話、ジェットコースターな展開が進むドラマですね。 松井:かなりハードな物語で、台本を読むだけで魂が持っていかれる感じでした。正直、「大丈夫かな。もぬけの殻にならないかな」と心配にもなりました。
主演ドラマの感想が気になる
――松井さんの演じる男性恐怖症を抱える詩杏だけではなく、ストーカーやプレイボーイと称した登場人物たちにも背負っているものがあって、物語が進むにつれて、それぞれに感情移入してしまいます。 松井:そうなんです。そこが難しい物語です。ちょっとの歯車の違いで切なくなっていく物語なので……。 本当にいろいろありすぎて、詩杏はいろんな人から標的になったり、裏切られたり、コテンパンにやられていくので、見ている方がどう思うのが気になります。詩杏が悪いと思う人もいると思うし、可哀そうだという人もいると思います。そして、律樹(律子)の気持ちも分かるという人もいるでしょうし。みなさんがどの目線で見るのか、すごく気になります。