ダイハツの不正問題で型式取消処分になったグランマックスってどんなクルマ? トヨタ・タウンエースとマツダ・ボンゴもOEMするクラス唯一の商用車
型式認定は再取得されるのか?またその時期は?
今回の不正は、衝突安全試験において安全装置(エアバッグ)が通常の行程で作動するのではなく、タイマーにより作動させていたということがダイハツより説明されている。この試験の"ズル"が悪質なものとして、型式取消という処分に至った。しかし、量産車での技術実証試験では安全基準への適合が確認されており、既存車の使用や車検等については問題ないとも発表されている。 ダイハツではグランマックス/タウンエース/ボンゴは他に無い、代わりの効かない重要な車種と認識しており、型式認定の再取得を目指しているという。 しかし、現状では国土交通省との今後の展開について話し合いを進めている段階であり、その時期については未定。ダイハツでは現在も全車種で生産を停止しており、新車販売については受注が停止されている。生産が再開されたとしても、最悪の場合、グランマックス/タウンエース/ボンゴの型式認定が再取得できないという可能性もゼロではなく、今後の動静に注目したい。
アジアでも需要のある1.5Lクラスワンボックスバン/トラック
グランマックスがインドネシアのアストラ・ダイハツ・モーターで生産されているように、アジア地域でもこのクラスのバン/トラックは幅広く販売されている。 スズキもアジア市場では「キャリイ」の車名で同クラスのトラックを販売しており、もしグランマックス/タウンエース/ボンゴが型式認定の再取得ができず販売再開できなかったとしたら、日本でのこのクラスの需要に応えるために「キャリイ」を日本の規格に適合させて導入される可能性はあるだろうか?
MotorFan編集部