Number_i、偉業尽くしのデビュー1年目を大総括 正月の衝撃、1億回再生、『紅白』……音楽特番のギミックも
険しい道だと知りながらも、手にしたいものを追ってそこへ飛び込んでいける人はどれくらいいるだろう。 【ライブ写真多数】平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太のソロコーナーも Number_i初ツアー 2024年の元旦、Number_iの「GOAT」のMVを初めて観た時の衝撃を、まもなく一年が経つ今でも思い出せる。平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太による、三者三様のスキルフルなラップが炸裂したデビュー曲。一度観ただけでは何が起きているのかわからないほど、細部にまで趣向が凝らされたMV。本気で世界を狙いに行くのだと、彼らの気合いを感じた瞬間だった。 〈I'm the New GOAT/時代を背負う〉――3人の決意が詰まったデビュー曲のMVは、公開わずか3日間で1000万回再生に到達した(※1)。そして12月23日、公開から1年以内にMVのYouTube再生数は1億回を突破。2024年を代表する一曲になったと言っても過言ではないだろう。 “史上最高”という意味の「GOAT」。デビュー曲にして“史上最高”と謳うあたりにも、攻めている印象を受けた。そして、ここからNumber_iの濃いデビュー1年目が始まったのだ。 3月に入ると、2日には『Venue101 拡大版』(NHK総合)でテレビ初パフォーマンスを叶え、6日には「GOAT」を含む1stシングル『GOAT』をリリース。14日から17日にかけてTOBE所属アーティスト全員による東京ドームで行われた合同コンサート『to HEROes ~TOBE 1st Super Live~』に出演した。公演内で歌唱された『Act for HOPE to HEROes PROJECT』のテーマソング「Be on Your side」は、Number_iが作詞をした楽曲である。テレビ出演から初ステージ、さらには彼らが手掛けた楽曲たちを受け取り、あらためて3人に会える喜びを噛みしめたファンも多かったことだろう。 4月には、アメリカ最大級の音楽フェス『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』に初出演。彼らを知る人はほとんどいないはずの厳しい環境下でパフォーマンスするという、大きな挑戦だった。出演したのは、88risingが主催する特別ステージ「88rising Futures」。GOT7・Jackson Wangとのコラボパフォーマンスも行い、ステージ後には、アメリカのiTunes 総合チャートで10位、HIPHOPチャートで3位にランクインする快挙も(※2)。彼らが抱く夢への一歩に繋がった証拠である。 この頃になるとテレビでのパフォーマンスも増えていく。「GOAT」だけでなく、4月1日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)では2ndデジタルシングル「Blow Your Cover」、4月12日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)では「FUJI」を披露するなど、番組ごとに違った楽曲、演出でグループの多彩な一面を見せてくれた。5月17日放送の『ミュージックステーション』では「BON」を初披露し、和とHIPHOPを融合させたサウンドや難解な構成に、またしても驚かされたことも印象深い。そんな「BON」を収録した1stミニアルバム『No.O -ring-』も5月27日にリリースし、メンバーがそれぞれがプロデュースした8曲を届けてくれた。 マクドナルドやサントリー「ビアボール」といったグループ全員のCM出演も叶えるなか、6月には有明アリーナで初の単独公演を開催した。平野が尊敬するKREVAとのコラボ歌唱も話題となった『2024FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)など、夏の大型特番にも多数出演。『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』『SUMMER SONIC 2024』『WIRED MUSIC FESTIVAL』といった国内フェスにも出演し、夏から秋にかけては、より多くの人に自分たちのパフォーマンスを届けられるよう、挑戦を重ねていった印象だ。 9月23日には1stフルアルバム『No.Ⅰ』、12月2日には未発表の新曲「HIRAKEGOMA」を追加収録したデラックス盤『No.Ⅰ (Deluxe)』もリリース。「第57回 オリコン年間ランキング2024」では、同作がデジタルアルバムチャートの3位にランクインした。さらに、同ランキングでは『GOAT』が5位、そして『No.O -ring-』が1位に輝いている。5位以内に3作がランクインするという、同ランキング開始以来初の快挙となった(※3)。 12月24日には、秋から開催中の初の全国ツアーより、さいたまスーパーアリーナ公演をAmazon Prime Videoにて世界同時生配信した。こうしたグループでの活動のほか、平野は「LOUIS VUITTON」(ルイ・ヴィトン)とのパートナーシップ締結や「Yves Saint Laurent Beauté」(イヴ・サンローラン・ボーテ)のアジアアンバサダー就任、神宮寺は「ミキモト」とのパートナーシップ締結、岸は日本初のワールド オブ ハイアット ジャパン・アンバサダー就任と、この一年で個人でもそれぞれ活躍の幅を広げている。