英代表入り拒否のアーセナルDFを先輩が擁護!「クラブ面に良い影響。それが最善だと」「誰もが愛国心を持つわけではない」
「ベンにはベンなりの理由がある」
元イングランド代表のジャーメイン・ジェナス氏が、同代表入りを拒否したベン・ホワイトについて語った。 【PHOTO】まさにスタジアムの華! 現地観戦する選手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介! アーセナルで主力として活躍する26歳のDFは、カタール・ワールドカップの際、「個人的な理由」で途中離脱。それ以来、代表から遠ざかり、3月の活動も不参加となったなか、ガレス・サウスゲイト監督はその背景をこう明かした。 「先週、エドゥ(アーセナルのスポーツディレクター)から電話があり、『ベンは今のところイングランド代表に選ばれたくない』と言われた。カタールの後、彼(ホワイト)と話した。ただ、彼の側からは遠慮があった。その理由は分からないが、私はそれを尊重する。良い選手だから、ドアは空けたままにしておくよ」 自分本位な行動として一定数の識者がホワイトに苦言を呈しているが、ジェナス氏は擁護側の人間だ。41歳の元トッテナムDFは英紙『Daily Mail』を通じて、「誰もが愛国心を持っているわけではないし、それを受け入れなければならない」と後輩への理解を求めた。 「ベンにはベンなりの理由があって、イングランド代表に選ばれないのがベストだと感じているんだと思う。イングランド代表不参加は、クラブでのキャリアに良い影響を与えるだろう。彼はそれに集中したいんだ。フットボールでは誰もが同じではない。私たちは『国のために戦わなければならない』というように、選手を枠にはめるのを好むけどね」 ジェナス氏はまた、ホワイトの不在が、ジャラッド・ブランスウェイトのような勢いのある若手に門戸を開くと伝えた。 「他の選手のチャンスになる。今回はブランスウェイトが仲間に加わった。彼は厳しい状況のなか、エバートンで良いシーズンを送り、チャンスを得た。 ベン・ホワイトにとっても、フットボーラーとして最高の年だと思う。なぜ選ばなかったのか、ガレスが説明する必要があったほどだ。最近の彼が素晴らしいのは明らかだからね。ベンはアーセナルで輝かしい活躍をしている。キャリアにとって何がベストなのかは、他の誰でもなく、自分自身が決めるべきだ」 アーセナルでは、同じくSBとCBをこなせる冨安健洋のライバルでもあるホワイトは、クラブに専念することで、エミレーツでより充実した日々を過ごせそうだ。現在首位のプレミアリーグ、そしてベスト8まで勝ち進んでいるチャンピオンズリーグでの活躍に大きな期待がかかる。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部