NYCB、消費者ローンとコープローン債権を売却-直接償却後に利益
(ブルームバーグ): 経営難の米地銀持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)は、8億9900万ドル(約1330億円、正味簿価)相当の消費者ローン・ポートフォリオと、コープローン債権を売却し、利益を計上すると発表した。
NYCBは、ムニューシン前米財務長官が率いるリバティ・ストラテジック・キャピタルを中心とする投資家グループから出資を受けると今月明らかにした。
14日公表された年次報告書(10-K)によれば、昨年10-12月(第4四半期)決算に関係する1億1200万ドルの直接償却後、2月29日にコープローン債権を処分した。これに伴い、従来の公正価値評価額に比べ2600万ドルの利益が生じたという。
同行は融資リスクに関する内部管理に重大な脆弱(ぜいじゃく)性を確認したとして、米証券取引委員会(SEC)への10-Kの提出を延期していた。
14日の米株市場で、NYCBの株価は変わらず。KBW地方銀行株指数は2.8%安で取引を終えた。
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原題:NYCB Reaps Gain From Sale of More Than $1 Billion of Loans (1)(抜粋)
--取材協力:Patrick Clark.
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Bre Bradham