ゆりやんレトリィバァが渡米直前に手に入れた芸人と俳優の「二刀流」…エンタメ界の大谷翔平へ
いよいよ活動の拠点を米・ロサンゼルスに移すことになったゆりやんレトリィバァ。 12月の渡米を前に発売された自著『じぶんBIG LOVE! ~ゆりやん体づくり本~』(集英社)の中でも 【写真】ゆりやんレトリィバァが会食後”乙女の瞳”で見送った「ウワサの男性」 《ハリウッドの大スターになるのが夢。映画監督としてもアカデミー賞を獲りたい。そして大好きな人と結婚して、最高の家庭を築きたい。全部叶えますのでよろしくお願いします》 と怪気炎を上げている。 ’13年、大阪NSCを首席で卒業したゆりやんは、’17年に行われた『女芸人NO.1決定戦 THE W』で優勝を飾ると’21年には『R-1グランプリ2021』でも優勝を勝ち取った実力派芸人。 ◆『コーチェラ・フェスティバル2024』サプライズ出演 やりたいことは、すべて言葉にして叶えてきたというゆりやん。揶揄する声もあるが有言実行こそ、彼女の持ち味ではあるまいか。 「今年5月、ゆりやんは仏カンヌで行われた映画制作ファンド『K2P Film Fund l』の成立発表会見に登場。映画監督としてデビューすることが明らかになりました。会見の席で数年前に、『映画監督になりたい』とテレビ番組で発言しているところを今回のプロジェクトの高橋大典プロデューサーが見ていて興味を示したようです。やりたいと思ったことはムリだと思わずに、テレビなどで声を大にして訴える。それがゆりやんの流儀です」(制作会社プロデューサー) ’15年に番組『世界のどっかにホウチ民』(TBS系)の企画で3ヵ月間ニューヨークに滞在。英語に精通しているところを披露したゆりやん。 ’19年、アメリカのオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』にも出演。さらに今年4月には、アメリカで開催された世界最大級の音楽フェスティバル『コーチェラ・フェスティバル2024』へサプライズ出演するなど、米進出に向けて着々と準備を進めてきた。 中でも鋭い爪痕を残したのが、配信ドラマ『極悪女王』(Netflix)で主役・ダンプ松本役を演じたことではないか。 「40キロのダイエットに成功して健康的な身体を手に入れた矢先、今作のオーディションがあることを知りました。今作が世界進出の糸口になると考えたゆりやんは、ダンプ松本役を射止めると2年かけて、最新の栄養学に基づいた食事とトレーニングで再び40キロの増量に成功。毎日自宅で筋トレを行い体幹をはじめ、人を持ち上げるのに必要な背中や胸の筋肉を鍛えつつ、肩や前ももの筋肉を大きくしてダンプ松本の肉体を手に入れました」(制作会社ディレクター) 何ヵ月も体重が増えずに昼から1人で焼肉を食べるなど、涙ぐましい努力を重ねてきたゆりやん。だがこの後、ボディメイクをはるかに超える試練が、彼女の前に立ちはだかる。 ◆ダンプ松本の人生を生き切った 「このドラマの見どころは、心優しい落ちこぼれのレスラー松本香が史上最凶のヒールとして覚醒していく場面。その瞬間を捉えるために、撮影はほぼ順撮で行われました。4、5ヵ月かけて全日本女子プロレスや家族の間でも自分の居場所を失っていくプロセスを丁寧に描き、ダンプ松本“爆誕”の瞬間を見事に描くことに成功しています。ゆりやんは、ダンプ松本の人生を生き切った。ダンプ誕生の場面は、俳優・ゆりやんレトリィバァ“爆誕”の瞬間でもありました」(前出・ディレクター) 実はゆりやん、これまでバラエティ番組でハッチャケたパフォーマンスを披露してきたが、今までボーダーラインを振り切ったことは一度もなかったという。 「ところが今作の白石和彌総監督が『命を燃やそう』と叱咤激励。この一言からキャスト全員が真剣に役を生きているうちに、怖さや恥ずかしさを捨てて感情を振り切ることができるようになった。今まで破れなかった殻を破れたことは、何ものにもかえがたかったと本人も告白しています。白石総監督自身も『自分が死ぬ前に見たいと思う自作がこの“極悪女王”』と完成した作品を見て発言。確かな手応えを感じています」(前出・プロデューサー) ドラマ『極悪女王』を名刺がわりに海を渡るゆりやんレトリィバァ。パフォーマー、そしてクリエーターの二刀流で、目指すは世界を震撼させる“第二の大谷翔平”か――!? 取材・文:島右近(放送作家・映像プロデューサー)
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