内閣支持率、過去最低を更新 自民派閥の裏金疑惑 「岸田政権はゾンビ内閣。死なないゾンビは強い」辛坊治郎が指摘
キャスターの辛坊治郎が12月18日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！」に出演。共同通信社が16、17両日に実施した全国電話世論調査で岸田文雄内閣の支持率は22.3％で過去最低を更新したことに触れ、「政権危機説が聞こえてこない。岸田政権はゾンビ内閣。死なないゾンビは強い」と指摘した。 【写真】笑顔の岸田首相夫妻
自民党安倍派の政治資金パーティーの裏金疑惑が波紋を広げる中、共同通信が16、17両日に実施した世論調査で、岸田内閣の支持率が22.3％となり、過去最低を更新した。また、自民党の政党支持率も26％まで下がり、2012年12月に政権復帰して以降、初めての20%台に落ち込んでいる。 辛坊）内閣支持率、政党支持率がこのぐらいの数字になると、「政権がもたないのではないか」という政権危機説があちらこちらから聞こえ始めるのが一般的です。ところが、岸田政権に関しては全く聞こえてきません。その理由は単純です。有力な「ポスト岸田」の名があがってこないからです。どうせ岸田政権を引き継いでも、悪いことを全て引き取らなければならず、得をしないので誰も引き継ぎたくないでしょう。 岸田政権が敷いた防衛増税路線ですが、各方面からお金をかき集めてきても足りないので、1兆円以上は増税で賄うことが方針として決まっています。ただし、それでなくても評判が悪い自民党ですから、2024年度の増税は見送り、もしかすると2025年度の増税も先送りになるかもしれません。とはいえ、防衛費を増やすことを前提にさまざまなことが走り出していますから、どこかで増税は必ずやってきます。 政権が変わっても、次の政権は既に決まっているものを受け継がなければなりません。そうなると、「前の政権が人気取りで決めた防衛費増額の責任だけを押し付けられるのか」という嫌悪感につながります。ですから自民党議員は皆、「今起きている悪いことは全て岸田文雄首相が背負って、次の選挙の前に辞めてくれ」と思っているはずです。そして、「国民が『フレッシュだ』と思う人をトップに立てて次の選挙を戦いたい」とも思っているでしょう。 つまり、岸田首相に今すぐ辞められるよりは、騒動のほとぼりがある程度冷めるまでは現在の政権が続き、どんどんボロボロになっていって挙げ句の果てにどうにもならなくなったうえで、悪いことを全て引き受けて辞めてもらいたい」というのが自民党議員の本音です。ですから、岸田首相をすぐ辞めさせようという話にはならないわけです。私は何度も申し上げています。岸田政権はゾンビ内閣のようです。ゾンビは強いですよ。ゾンビは基本的に死にませんからね。
