『ときメモ』が30周年で大復活。あの頃の恋愛ゲームを振り返る
―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
『ときメモ』のリマスター版が発表
1994年にPCエンジン SUPER CD-ROM2で発売され、その後、PS1やスーパーファミコンでもヒットし社会現象となった『ときめきメモリアル』。8月27日に「Nintendo Direct」でリマスター版が告知されるや、当時青春を過ごしたファンは大盛り上がり。「『一緒に帰って、友達に噂とかされると恥ずかしいし』とまた言われたい」「虹弁(人気ヒロイン・虹野さんの手作り弁当)憧れたなあ……」「あの絵柄を新規でいい感じに作れててすごい!」などSNSにコメントがあふれていました。 そこで今回は、『ときメモ』を筆頭に1990年代の恋愛ゲーム、特に恋愛シミュレーションをメインに振り返っていきたいと思います。みなさんが本気で恋したヒロインは?
1990年代は恋愛ゲームの黄金時代
●同級生 1992年/エルフ 1992年にPC向けに発売された『同級生』は、当時のエルフ代表取締役でヒットメーカーの蛭田昌人氏がディレクターを務めた作品。18禁ゲームながらヒロインたちとの恋愛を丁寧に描き、当時としては異例のヒットを記録しました。本作や『同級生2』『下級生』などの一連のシリーズは、のちの恋愛ものに大きな影響を与えています。 清楚なお嬢様・桜木舞、陸上部のエース・田中美沙など、全14人のヒロインとの会話はテンポが良く、記号的な攻略対象ではない魅力を放っていました。最近では、今年4月にコンシューマ向けのリメイク版『同級生リメイクCSver』も発売されています。 ちなみに当時のPC向けタイトルとしては、元勇者が養女を育成する『プリンセスメーカー』(1991年/ガイナックス)や、女子高教師として5人の問題児たちを指導する『卒業 Graduation』(1992年/ジャパンホームビデオ)など育成シミュレーションも人気がありました。 ●ときめきメモリアル 1994年/コナミ CD-ROMドライブを搭載したゲーム機、PCエンジン SUPER CD-ROM2のハード末期に発売されたのが『ときめきメモリアル』。ヒロインたちのボイスが多数収録されていたことも話題になりました。まだ現在のようなSNSがなかった時代、パソコン通信の会議室で評判を呼び、恋愛シミュレーションブームの火付け役となったタイトル。現在本編シリーズは『4』まで、女性向けの『ときめきメモリアル Girl’s Side』も『4th Heart』までリリースされています。 ゲームの舞台は私立きらめき高校。コマンドを実行して「文系」「容姿」など各種パラメータを高めて自分を磨き、デートでヒロインの好感度を上げて、卒業式の日に伝説の樹の下で告白を受けるのが目標。ラスボスともいうべき最強ヒロイン・藤崎詩織をいかに攻略するか? キャラの絶妙な性格付けと、イベント多数の学園生活シミュレーションが見事に噛み合って、どっぷりハマる人が続出しました。 前述した2025年発売予定のリマスター版『ときめきメモリアル~forever with you~ エモーショナル』は、PS1版をベースに、オリジナルのグラフィックと新グラフィックを切り替え可能。もちろんフルボイスで、ヒロインたちがプレイヤーの名前を呼んでくれます。