自宅に置く「プリンター」とコンビニの「コピー機」、どちらがお得?
近年は文書が電子化されて、共有する機会が増え、自治体や学校、職場の書類も、ワードやドキュメントとして目にすることもしばしばです。オンライン上のファイルはプリントアウトする必要があるため、自宅にプリンターを購入しようかと悩む方もいるでしょう。 最近ではスマートフォンでもアプリを使って書類の作成が可能になったため、誰でも各種資料が作成できますが、印刷は自宅にプリンターかマルチコピー機が必要です。 今回は、すでにパソコンをお持ちの方が、1年間のみプリンターが必要なケースにおいて、プリンターを新規で購入すべきか、コンビニのマルチコピー機で済ませるべきかを、費用面で比較します。継続的にプリンターの使用が見込まれる場合は、購入も視野に入れるとよいでしょう。
プリンターの相場は3万7306円
プリンターは、機能によって価格が大きく異なりますが、総務省統計局「小売物価統計調査」のデータによると、2021年12月時点の東京都区部の平均的な価格は3万7306円です。なおインクは、プリンターを購入する際に多くの商品において付属されているため、代金に含めません。 ■コピー用紙代は500枚で300円程度 自宅で印刷する場合は、プリンターとは別にコピー用紙が必要です。コピー用紙は500枚入りの商品が多く、小売店によって差はありますが、A4サイズ500枚入りを300円程度で購入できます。
コンビニのマルチコピー機を使う場合
次に、コンビニのマルチコピー機を使った場合にかかる費用を算出します。今回はセブン-イレブンでコピーするケースを想定します。なお、セブン-イレブンのA4普通紙におけるプリント代は、下記のとおりです。
※セブン-イレブン公式サイトを参考に筆者が作成 今回は、自宅で印刷する場合と条件を合わせるために、500枚印刷するケースを想定して計算します。 ■白黒の場合は500枚で5000円 町内会の回覧資料や、児童会の役員でお知らせを作る際に、テキストをすべて白黒で印刷した場合は、5000円の印刷代がかかります。なお、用紙代は印刷費用に含まれます。 ■半分をカラーで印刷する場合は1万5000円 場合によっては、カラー写真を掲載する可能性もあるでしょう。その場合を想定して、250枚をカラー、残り250枚を白黒にした場合は合計で1万5000円分の費用がかかります。 上記の結果から、プリンターを購入する場合は、本体と用紙代を含めて約3万8000円かかり、マルチコピー機を使用する場合は最大で1万5000円程度かかると分かりました。結果のみを見ると、マルチコピー機のほうがお得ですが、ほかの観点から考えると、プリンターを購入したほうがお得なケースも見られます。