「公園の滑り台やマンション入り口に現金を置いて」高齢女性6人が計8070万円の詐欺被害 いずれも警察官を語る
被害(3) 大分市の女性(70代) 8月下旬、自宅に自動音声ガイダンスで電話がかかったあと、警視庁の警察官を名乗る男から「犯人を取り調べたところあなたにお金を支払って携帯電話と通帳を購入したといっている」などと電話がありました。その後、検事を名乗る男から「あなたも詐欺に加担している。お金を洗浄しなければいけない」などと指示。女性は9月25日、現金800万円を自宅近くの神社の境内に置いてだまし取られる。 被害(4) 大分市の女性(90代) 8月ごろ、自宅に大分県警の警察官を名乗る男から「逮捕した犯人があなたの携帯電話を使っている。あなたのことを調べないといけない。」と電話がありました。その後、警視庁の警察官をかたる男から「あなたの口座を調べるので空にしてほしい。1日50万円ずつ引き出すように」などと言われ、さらに「自宅近くでお金を受け取る」と指示。女性は2回にわたり、袋に入れた現金1420万円を自宅近くの公園の滑り台の階段下に置きだまし取られる。 被害(5) 大分市の女性(70代) 9月ごろ、警視庁の警察官を名乗る男から「暴力団員があなたの通帳を持っていた。現金が犯罪に使われていないか番号を調べないといけない」などと言われました。また、検事をかたる男から「特別捜査官がお金を預かるために向かっている」などと指示され、女性は現金800万円を手提げバッグに入れて、自宅の花壇に置き、だまし取られる。 ■警察官をかたる詐欺被害は26件。被害総額は1億7千万円超 大分県警によりますと今年に入って警察官をかたる詐欺の被害は26件発生。被害総額は1億7000万円以上にのぼります。県警は「警察官や検察官が現金を預かったり確認したりすることはありません」と注意を呼びかけています。
大分放送