aiko、雨の中で完遂した6年ぶりの『Love Like Aloha』 「花火」で迎えたフィナーレに届いた願い
〈生涯忘れることはないでしょう〉満点の光の中に響いた「カブトムシ」
観客を気遣うMCの後には、8月28日にリリースしたばかりのアルバム『残心残暑』からの楽曲を続けて披露。雨の中で歌う姿が美しかった「よるのうみ」や「アップルパイ」、感情のスイッチが入った「skirt」、初期からの人気曲「愛の病」と熱演を見せると、再び観客に向かって声をかけるaiko。ライブが進むにつれて観客の数も増えていき、後方の人にスマホのライトを掲げてもらうとかなり遠くの方に光が。そして会場全体にライトを照らしてもらうようお願いし、「カブトムシ」のサビをアドリブで歌い始める。満点の光の中に〈生涯忘れることはないでしょう〉のフレーズが響き渡った。 ここからはラストスパート。「キラキラ」のあとに歌われた「夏が帰る」で雨の中〈雨よ止んでお願い〉と歌うシーンはハイライトの一つだった。そして「男子ー! 女子ー! そうでない人ー! 海の家ー! 全員ー!」のコールアンドレスポンスから「星の降る日に」を歌い終えると、aikoは「みなさん!『Love Like Aloha vol.7』に来てくれて本当にありがとうございます。本来はこの曲で終わりやってんけど、台風の事情で海の向こうからあげてる花火があげられなくなったんです。だから~ということは~私が~最後に花火をあげまーす!」と威勢よく告げて「花火」へ。最高潮の盛り上がりの中、ステージ上部に打ち上がる花火を見上げるとすっかり雨も止んでいた。歌に乗せたaikoの願いが最後の最後に届き、『Love Like Aloha vol.7』の幕を閉じた。
久蔵千恵