定年後のキャリア充実に欠かせない「社外人脈」…55歳から始めておきたい、人脈形成に効果的な〈2つの方法〉【シニアキャリアコンサルタントが助言】
行政書士でリスタートサポート木村勝事務所代表の木村勝氏によると、“半”個人事業主として成功するために社外人脈を形成する方法として、強くおすすめしていることがあるそうです。木村氏の著書『老後のお金に困りたくなければ 今いる会社で「“半”個人事業主」になりなさい』(日本実業出版社)より、詳しくみていきましょう。
使い方を理解して利用すれば人脈拡大、発信力強化の強力なツール
勉強会・研修などで培った社外人脈は貴重な財産です。こうしたつながりを一過性に終わらせることなく、これから“半”個人事業主さらには個人事業主として独立するまで継続していく必要があります。 その際に重要なツールがSNSです。さまざまなSNSツールがありますが、まずは実名登録が原則のフェイスブックがシニアにとっては安心で使いやすいと思います。フェイスブックも若者からは“オワコン”と言われていますが、シニア世代の利用率はまだまだ高いです。 サラリーマンの皆さんの中には、会社の情報セキュリティ研修もあり、SNSに対してネガティブな印象をお持ちの方もいらっしゃいますが(筆者もサラリーマン時代は「情報が洩れるのではないか?」という不安から一切SNSツールは使っていませんでした)、使い方を理解して利用すれば人脈拡大、発信力強化の強力なツールになります。メッセンジャーを使えばメール代わりにもなります。 使い方は、次の通りです。リアルな勉強会・研修で培った人脈を維持するためには、それなりの接触回数が必要になります。そうはいっても必要もないのになかなかリアルで頻繁に会うわけにはいきません。そこを補完するのがSNSです。 「単純接触効果」をご存じでしょうか? 最初のうちは興味がなかったものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果です。たとえば、CMで流れている曲を毎日聞いているうちに、自然と覚えて、歌ってしまうなどが単純接触効果に当てはまります。 フェイスブックでも同じ効果が得られます。リアルでは1回しか会ったことのない人でもフェイスブックで毎日のようにその人の投稿を眺めていると自然にその人に対して親しみがわき、昔から知り合いのような感覚になってきます。 55歳から外部に目を向けて意識的に発信をしている人と、従来通り同じ会社の人だけと付き合い何も外部発信していなかった人とでは、社外人脈に圧倒的な差が出ます。実際会社の中では目立たない人がSNSの世界では有名人というようなこともよく起こっている現象です。 「見える化」した自分独自のサービスや人柄をリアルな勉強会などを通じて対面でまずは伝え、そのあとはSNSでの単純接触効果により親密な関係を維持することを5年間続けることで、あなたの“半”個人事業主の活動の土俵が自然に出来上がります。
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