【イベントレポート】雨宮天が「がんばっていきまっしょい」主人公・悦ネエに共感「私の高校時代そのまま」
劇場アニメーション「がんばっていきまっしょい」の完成披露上映会が昨日9月22日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、声のキャストの雨宮天、伊藤美来、高橋李依、鬼頭明里、長谷川育美、監督の櫻木優平が登壇した。 【動画】劇場アニメ「がんばっていきまっしょい」本予告(他18件) 敷村良子の同名小説をもとにした本作は、愛媛県松山市を舞台に、ボート部に青春を懸ける女子高校生たちの成長や等身大の心のゆらぎを描いた物語。作中では打ち込めるものがなく、冷めた毎日を送る高校2年生の村上悦子が、ある日「ボート部に入りたい!」という転校生・高橋梨衣奈の熱意に触れ、廃部になったボート部を復活させることになる。雨宮が主人公の“悦ネエ”こと悦子に声を当てたほか、悦子の幼なじみの“ヒメ”こと佐伯姫に伊藤、自分の気持ちにまっすぐな“リー”こと梨衣奈に高橋、自由奔放で負けず嫌いな“ダッコ”こと兵頭妙子に鬼頭、クールで闘争心旺盛な“イモッチ”こと井本真優美に長谷川が息を吹き込んだ。 キャストと櫻木は、鳴り止まない拍手に包まれながら登場した。雨宮は「試写会で観たときにキャストということを忘れて、本当にすごく感動したんです。今きっと同じ気持ちの方が目の前にたくさんいらっしゃると思うとうれしいです」と喜ぶ。高橋は「この作品を観ると自分が青春を追体験できたような感覚があるのですが、これだけたくさんの方が一斉に青春をしたということですもんね!」と会場を見渡し、長谷川も「皆さんキラキラしている!」と笑みをこぼした。 演じたキャラクターと自身の性格が似ているかという質問が飛ぶと、雨宮は「挫折などを経験して、あきらめた感じで生きているものの、どこかあきらめ切れず熱をくすぶらせている。そんな部分が私の高校時代そのままというか、そっくりだなと思いました」と言及する。長谷川は「お嬢様というところ以外は……(笑)」と切り出し会場の笑いを誘ってから、「負けず嫌いなところなど内面的な部分は自分に通ずるものがあるなと思いました」と語る。ヒメに似てはいないものの憧れが強いという伊藤が「(ヒメは)すごく周りが見えていて、気も遣えるし、高校生なのに心は大人」と分析すると、雨宮は「すごく似てるよ。自己紹介かと思った」と続ける。また鬼頭は「似てるとは思います(笑)。荒々しい口調ではないんですけど、サバサバしているところとかが似ているなと」と、高橋は「あんまりにも名前が似すぎていて、埼玉出身なのも一緒で!」とコメントした。 お気に入りのシーンに話が及ぶと、鬼頭は「私は水の表現がとてもきれいでお気に入りです。この上をボートで進んだら気持ちいいだろうなと思いました。CGのよさとアニメのよさが合わさった作品になっていると思います」と魅力を伝える。花火のシーンをお気に入りの場面に挙げた伊藤が「本当に花火を見ているような感覚になって、すごく印象に残っています」と話すと、櫻木は「本当に音を収録してきたんです」と裏話を明かした。 イベントでは、オーディション時にそれぞれが受けた役が演じた役と異なっていることが明らかになった。鬼頭は悦ネエの1役のみを受け、ダッコになったことに触れつつ「生っぽいお芝居を求めている硬派な作品なのかなと思いオーディションを受けたんです。参加することが決まってスケジュールを見たらダッコ?となって。私の悦ネエを聞いてなんでダッコにしてくれたんだろうと気になっています」と疑問を投げかける。これに櫻木は「キャラに近い人物像というか。5人がセットで並ぶことが多いので、バランスを考えて、今のキャスティングになっています」と説明した。 そして櫻木は「自分にとっては5年ぶりの劇場作品で、とても気合を入れて作りました。2度3度観ても楽しめる作品になっているので、ぜひ劇場に足を運んでいただけるとうれしいです」とアピール。雨宮は「観るたびに新しい発見がある」「何度でも観ていただけたらと思います」と呼びかけた。 なお完成披露上映会の前には、キャスト5人が競技ボートに乗艇した。それぞれが演じたキャラクターと同じポジションでボートに腰掛けると、5人は笑顔に。乗艇後、雨宮は「オールを漕ぐ際、失敗したときと成功したときの感覚が違いました! 楽しかったね!」とキャストに声を掛けた。 「がんばっていきまっしょい」は、10月25日より全国でロードショー。 (c)がんばっていきまっしょい製作委員会