石川町の公共工事をめぐる談合の罪で町内の4社5人を立件 新たに3人に略式命令
FCT福島中央テレビ
福島県石川町が発注する公共工事をめぐる談合の罪で、検察は石川町にある建設会社4社の5人を立件し、このうち3人に新たに略式命令が出されました。 福島地検が談合で立件したのは、石川町が2022年9月26日に入札執行した3つの町道の改良工事に関してで、いずれも石川町にある建設会社・水谷工業の70代の男性従業員、福産建設の30代の専務取締役、佐藤渡辺石川営業所の50代の所長、志賀建設の元幹部・添田保雄被告(63)と元顧問の関根徳夫被告(70)の5人です。 福島地検によりますと5人は2022年9月ごろ、石川町が発注する3つの公共工事の入札で、事前に入札業者を話し合って決める談合をしていたとしています。 このうち2つの入札は、水谷工業と佐藤渡辺石川営業所が落札し、当時指名停止中だった福産建設はいずれの工事にも下請けで入っていたということです。 残る1つの入札は志賀建設が落札し、すでに添田被告と関根被告が公契約関係競売入札妨害の罪で起訴されています。 郡山区検は2024年10月に談合の罪で略式起訴し、郡山簡易裁判所から水谷工業の従業員と福産建設の専務取締役に罰金50万円、佐藤渡辺石川営業所の所長に罰金40万円の略式命令が出されています。 これで石川町内にある建設会社で、大規模工事を受注できた「Aランク」4社全てが立件されました。 石川町が発注する公共工事をめぐる事件では、元町長の塩田金次郎被告(76)が収賄などの罪で起訴され、11月18日に判決が言い渡されます。