まずは党内ガバナンス 野田新体制で立憲民主党の今後は
一瞬、相好を崩した野田氏。思えばこの“トイレタイム”が唯一緊張がほぐれた時間だったかもしれません。一方、「急がなければいけない」と、翌日断行された骨格人事では幹事長に小川淳也氏を起用。また、政調会長には当選4回の重徳和彦氏が抜擢されました。 「未熟不慣れがあることは当然なこと。自らの役割をよく自覚して誠心誠意、全身全霊で取り組んでいきたい」(小川氏) 「総選挙をめがけて強いマニフェスト(政権公約)をつくっていきたい。中堅若手の声が届かないと言っていたが、言い逃れはできない」(重徳氏) このあたり「刷新感」の演出となるでしょうが、骨格となるポストに代表選を戦った3人の名前はなし。野田氏に投票した人が目立ちます。「論功行賞」の色彩が濃く、さっそく党内では不満の声が出ています。しかし、接戦とは言え、民主的な手法で選ばれた代表です。ここで不協和音がマグマになれば、これまた元の木阿弥。政権担当どころか、「評論家団体」の域を出ることはないでしょう。 「最大の政治改革は政権交代だ」 代表就任後、朝の都内で街頭スピーチを始めた野田代表。代表選を「準決勝」、総選挙を「決勝」と位置付ける中、党内のガバナンスをどう構築していくのか…手腕が問われることになります。 (了)