福島県内の「語り部」沖縄で震災教訓語る 現地の平和資料館友の会と交流
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の記憶や教訓を伝える福島県の「震災語り部」として活動する青木淑子さんらは6日、沖縄県を訪れた。太平洋戦争末期の沖縄戦の悲惨さを伝えている現地の語り部関係者と交流し、福島県の震災からの復興状況などを語った。震災、戦争を経験したそれぞれの県民が交流し、語り継ぐ大切さを共有した。 福島、沖縄両県が交流促進のため2003(平成15)年に締結した「うつくしま・ちゅらしま交流宣言」に基づき、県が初めて企画した。福島県から青木さん、岡洋子さん、遠藤美来さんが参加した。3人は震災発生時の状況や復興の歩みについて紙芝居などで伝えた。青木さんは沖縄県庁でも県職員を前に講演した。参加した「沖縄県平和記念資料館友の会」の会員らは、戦争の悲惨さを伝えた。 ふくしま震災語り部の一行は7日、ひめゆりの塔の見学、ひめゆり平和記念資料館職員との交流などを予定している。 ■福島-沖縄間定期便再開へ連携強化確認 空港利用促進連絡会
福島、沖縄両県の官民連携組織「うつくしま・ちゅらしま交流・福島空港利用促進連絡会」は6日、那覇市で会合を開いた。福島空港と沖縄を結ぶ定期航空路線の再開に向けて連携を強めることで一致した。 35人が出席した。菊地大介会長(須賀川商工会議所会頭)があいさつした。チャーター便の運航促進や今年度から始めた語り部交流を継続していくことを確認した。役員改選も行い、菊地会長を再任した。