20年のプロ生活に幕…「タイトルに愛された男」愛媛FC・森脇良太選手がチームに残したもの
多くのファンに愛される「太陽のような存在」
今シーズン最後のホームゲーム。森脇選手にとって、現役最後のホームゲームです。試合前、スタジアムに用意されたメッセージボードには、たくさんの人が、森脇選手への感謝を綴りました。 森脇ファン: 「今年の夏って暑かったじゃないですか。でもそれ以上に森脇良太って熱いサッカーを見せてくれたなと思って。最後泣かずに、目に焼き付けて送り出したいなと思いました」 森脇ファン: 「こっちが辛い時にも森脇選手を見ると笑顔になれるくらい、太陽のような存在でした。最後まで、森脇選手らしいプレーを見届けたいと思ってメッセージも書かせてもらいました」
森脇選手: 「みんなここまでファイトしてきた!きょうの試合は生きるか死ぬかみんなで勝ちにいくよ」 Jリーグ通算463試合目。デビューを飾った場所で、現役最後の試合。失点直後、最初にチームを鼓舞する背番号3。 森脇選手: 「言葉よりも自分はプレーヤーでもあるので、ピッチで、プレイでそれを示したいなと。若い選手が愛媛FCには多いので、やる気に満ちている選手はたくさんいますけど、ピッチに立ったら、こうじゃなきゃいけないよというのを若い選手に伝えられたら、僕にとっては一番嬉しいこと」 後半8分、その思いがゴールへの扉をこじ開けます。右サイドから運んできた森脇選手のクロス。細かく繋げ、ファーサイドから同点に。森脇選手のクロスを起点に、同点に追いつきます。その直後、喜ぶより先にボールをセットする森脇選手。 タイトルに愛された男が、両チームの選手に見送られながらピッチを去りました。
森脇選手: 「きょうも最後まで声を枯らしてくれたファン・サポーターの皆さんこそが僕にとっても、愛媛FCにとっても誇りです。若い選手たちを、皆さんこれからも支えてやってください。みなさんの力強いエネルギーで、愛媛FCを、若い選手をサポートしてください」 選手として走り続けた20年。そして始まる新しい夢。
森脇選手: 「選手時代にJリーガーとしてとれるタイトルを全て獲らせてもらったわけなんですけども、監督としても、獲れるタイトルを全て勝ち獲りたい」