20年のプロ生活に幕…「タイトルに愛された男」愛媛FC・森脇良太選手がチームに残したもの
今季をラストイヤーと決めた理由
そして愛媛FCがJ3に降格した2022年、15年ぶりにクラブに復帰。ピッチの内外でチームを支え、去年のJ3優勝にも大きく貢献しました。そのレジェンドが、ことし9月。今シーズン限りでの現役引退を発表しました。
森脇選手: 「今シーズンが始まる前に、自分の中では2024シーズンがラストイヤーになるなというのは、9割決めていた部分はありました。正直な自分の思いを言わせてもらうと、自分のベストコンディションが整えばまだまだ戦えるという自信もあるし、やれるんだという思いもあるんだけど、その期間が続かない。ベストパフォーマンスがあったとしても、次の日から3日、4日ぐらいはなかなか自分のコンディションが整わなかったり、疲労がかなり残ったり。そういった意味ではやっぱり体は正直だなと」 それでも年齢に抗い続け、今シーズンを戦ってきました。 森脇選手: 「愛媛がJ2に返り咲いた時に、この2024シーズンは重要なシーズンになると。このチームをJ2でも安定して戦うところから、さらに上のステージに上げたいっていう思いが強かったので、自分も選手として一緒に戦いたいという思いがあった」 去り行くベテランが残そうとしているもの。
いよいよ迎えた 現役最後の日
迎えた現役、最後の日。 楢崎アナ: 「きょうがホーム最終戦で、セレモニーもあったりするけど。昨日の夜何か考えたりした?」 森脇選手: 「セレモニーの言葉を考えんといけんと思って。色々考えてたんやけど…」 この日、森脇選手は今季初のスタメンを告げられていました。 「やっぱり自分の中では、今日の試合はお祭りでもパーティーでも消化試合でもお披露目会でもないと思っているので。いつも通り、自分の思いは変わらないのかなと。とにかく愛媛FCのエンブレムを背負うということはどういうことなのか。責任や誇りを持ってきょうもピッチに戦いにいきたいな」 最後のその時まで、プロとして。森脇選手のプライドです。