〈本当にやめて〉…韓国美しき大統領夫人「34万円の高級ディオールバッグ収賄疑惑」生々しい現場動画
韓国で異例の捜査が行われた。 韓国史上初めて、現職のファーストレディが検察から事情聴取されたのだ。ソウル中央地検が7月20日に聴取したのは、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏(51)。捜査は12時間におよんだという。 愛犬を胸にギュッ!…韓国のファーストレディ「スッピンのメガネ姿」公務と激変の素顔写真 「金氏には、高級バッグを受けとった収賄や株価操作への関与の疑いが浮上しています。高級バッグを金氏にプレゼントしたのは、朝鮮半島の南北統一をうたい活動を続ける牧師でした。YouTubeに、金氏と牧師の生々しいやりとりの動画が公開されたんです」(韓国紙記者) 『FRIDAYデジタル』は昨年12月9日配信の記事で、金氏の「高級バッグ収賄疑惑」や当該の動画内容について詳しく報じている。再録し、ファーストレディ事情聴取の背景を振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。 ◆34万円の高級品 「本当に高級バッグをもらったのか。受けとったとしたら返したのか、今も持っているのか。明確に答えてほしい」 昨年11月28日、韓国の野党「共に民主党」のパク・ジュミン議員は国会で、美しきファーストレディ金氏のスキャンダルを厳しく追及した。 金氏のスキャンダルとは、彼女が面会した男性から高級ブランド「ディオール」のバッグを受けとったというもの。バッグは300万ウォン(約34万円)もする高級品だという。対価性のある賄賂となれば、韓国ではキム・ヨンラン法(不正請託防止法)違反となる。 「金氏に高級バッグを渡したとされるのは、北朝鮮と韓国を行き来し南北統一運動をするチェ・ジェヨン牧師です。’22年9月13日に、ソウル中心部の金氏が運営する芸術イベント企画会社『コバナコンテンツ』を訪れ面会。ブランド品を贈ったといわれます」(韓国紙記者) 金氏の贈賄疑惑は、まったく根拠のない話ではない。昨年11月27日にYouTubeチャンネル『ソウルの声』が、金氏がチェ牧師から高級バッグを受けとったとされる現場の動画を公開。映像には、次のような生々しい2人のやりとりが記録されていた。 金氏〈なぜ、こんな高級なモノを買ってくるんですか?〉 チェ牧師〈次はプレゼントできないと思いますから〉 金氏〈こ、こんなことしないで……。本当にやめてください〉 チェ牧師〈私の気持ちですよ〉 ◆仕掛け人の記者は直後に退社 動画内で金氏は、困惑しながらも高級バッグの受けとりを拒否しなかったようにみえる。 「動画は、チェ牧師がつけていた腕時計の内蔵カメラで撮られたようです。仕掛け人は『ソウルの声』のA記者で、前もってチェ牧師にバッグを渡していたとか。問題の動画が公開されると、直後にA記者は『ソウルの声』を退社しました」(同前) 記者が仕掛けた案件とはいえ、チェ牧師にも思惑があったとみられる。チェ牧師とは何者なのか。 「金氏とチェ牧師は、同じ韓国北部・楊平(ヤンピョン)出身で家族ぐるみの交流があるそうです。個人的にも連絡をとり合う仲だとか。チェ牧師は、北朝鮮に厳しい態度をとり続ける現政権に不満を持っているといわれます。金氏への贈賄が本当なら、対北政策の緩和を求める意図があったのかもしれません。 韓国の放送労働組合は『ソウルの声』の取材手法について〈公人のやりとりを公開する許容範囲を超えている〉と非難。〈『おとり取材』で大統領夫妻の名誉をおとしめようとする悪意を感じる〉と表明しました。あえて金氏のイメージを損ねることが目的だったのかもしれません」(全国紙ソウル駐在記者) 韓国の大統領室は当時、騒動に対し明確な回答をしなかった。今回、金氏を事情聴取した検察の対応が注目される。
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