『ドクターイエロー』ファンの3歳男児が実物と初対面「かっこよかった」 一緒に見に来た父親「感動。僕の方がテンション上がっちゃいました」
新幹線の線路・架線を検査する車両「ドクターイエロー」。運行ダイヤが非公開で、いつどこに現れるのかわからない…そんな“新幹線のお医者さん”に魅せられたファンたちを取材しました。 【写真を見る】富士山をバックに走る「ドクターイエロー」 父が新幹線の運転士だった“撮り鉄”安川和歌子さんが撮影
靴・ブランケット・おもちゃ…“なんでもドクターイエロー”な男の子
奈良県大和郡山市。新幹線が通らないこの街に住む岸田衛くん、3歳。電車や新幹線が大好きです。なかでもお気に入りは、黄色いボディーが目を引く「ドクターイエロー」。ドクターイエローのおもちゃで遊んでいるときは、とにかくご機嫌だといいます。また、お昼寝用のブランケットから、おでかけの靴まで、なんでもドクターイエローです。 ドクターイエローといえば、東海道や山陽新幹線の線路や架線に異常がないか走って検査する、いわば“新幹線のお医者さん”。阪神・淡路大震災のあとも、復旧に向けて点検を重ねました。まさに日本の大動脈の安全を支える、縁の下の力持ちです。 あこがれのドクターイエロー。しかし、衛くんはまだ一度も本物の黄色い車体を見たことがありません。そんな矢先に飛び込んできた、ドクターイエロー引退のニュース。衛くん家族は、ドクターイエローに会いに行く計画を立てることにしました。 (母 優希さん)「まーちゃん、今見たい新幹線は何?」 (衛くん)「ドクターイエロー!」 (母 優希さん)「今度父ちゃんと見に行ってくる?」 (衛くん)「うん、きょう行きたい!」 しかし、10日に1度ほどしか走らず、運行ダイヤも非公開。いつどこに現れるのか、ネットで手がかりを探ります。 (母 優希さん)「日曜日やったらいけるな」 (父 竜弥さん)「京都は公園があるねんて、よく見える」 情報をかき集め、7月7日に走る可能性が高いことを突き止めました。 (母 優希さん)「見にいくの楽しみ?うれしいな?何着ていく?」 (衛くん)「ドクターイエローの服とドクターイエローの靴」
「魅せられましたね、あの黄色に」 父が新幹線の運転士だった“撮り鉄”
7月7日を心待ちにしていたのは衛くんたちだけではありません。京都市に住む安川和歌子さんはドクターイエローの「色」に魅せられて撮影を楽しむ、いわゆる”撮り鉄”です。 (安川和歌子さん)「本当にマリーゴールドイエロー、なんてかっこいいんだと思って。魅せられましたね、あの黄色に」 景色に映える黄色い車体を写真におさめようと、これまで訪れた場所は20か所以上。 (安川和歌子さん)「この写真は相生駅、3年前。下っていく500系新幹線と上りのドクターイエローがすれ違うんです。もう今は見られないです、ダイヤ改正で」 これまでの一番のお気に入りは、富士山を背負った1枚です。 (安川和歌子さん)「生きていてよかったなってぐらい、きれいでしたよ」 新幹線の運転士だった父の影響もあり、ドクターイエローには特別な思いを抱いているという安川さん。 (安川和歌子さん)「撮影に行ってレールを見ていると、このレールを父も運転して走ったんだなと。(引退までは)まだ走ってくれるし検測のお仕事をしてくれると思うので、可能な限りかっこいい姿を記録したいと思っています」