「いるにはいるよ」 木浪聖也離脱の阪神で高木豊氏から「代役」に期待される"超新星"とは
球団初の連覇を狙う阪神に衝撃が走った。 阪神は6月16日、内野手の木浪聖也が福岡市内の病院で「左肩甲骨骨折」と診断されたことを発表、出場選手登録を抹消した。木浪は15日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)の9回にヘルナンデスから背中付近に死球を受け、途中交代となっていた。 【動画】負けてられない!阪神・小幡が開幕3戦目で今季1号を放ったシーン 今季はここまで60試合に出場し、打率.209、1本塁打、13打点。昨年は「恐怖の8番打者」としてブレイク。攻守ともに存在感を示した内野の要を欠くことで非常事態ともいえる。 木浪の離脱をめぐっては球界内からも様々な考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は6月17日に自身のYouTubeチャンネルに「【阪神】木浪聖也が左肩甲骨骨折で離脱…穴を埋めるのは『基本は小幡、でもこの選手も良い!!』遊撃手のレギュラー離脱でどうなる阪神!?」と題した動画を更新。正遊撃手を欠くチームで今後の起用に関して独自の目線で語っている。 高木氏はまず木浪の代役筆頭としては「小幡にかかる期待は大きい」として、昨年も開幕前まで遊撃争いをくり広げていた小幡竜平の名前を挙げた。今季も不振の木浪に代わって先発を任される試合もあり、十分その穴を埋められる存在になるとした。 その上でほかの遊撃候補に関しても言及。「いるにはいるよ。山田ってのがいる。守備だけだったら、8番・山田というのも面白い」と23年ドラフト3位入団、宮城・仙台育英高出身のルーキー、山田脩也の名前を挙げる場面も。 山田といえば高2夏の甲子園は主に2番を打ち、打率.364、正遊撃手として攻守ともにチームを盛り立て、東北勢初の優勝に貢献したことでも注目を集めた。3年の時期は主将として春夏の甲子園に出場と順調にキャリアを重ね、阪神に入団。元々高い守備力には定評があった。 チームでは小幡以外の遊撃候補として過去に1軍実績もある高寺望夢らも控えているが、「山田の守備、嫌いじゃないんだよ」と高木氏はコメント。2軍戦での山田のプレーを実際に見たことがあるとして、右打者のことからも左投手との兼ね合いで8番打者として、今後抜擢する可能性もあるとした。 ただ遊撃ポジションはより専門的スキルが求められるため、慎重な見方も示した。 いずれにせよ木浪離脱の影響はあるが「ほかでカバーするから大丈夫。総合的に調子が上がってきているから」と戻ってくるまでは全員でカバーして乗り切れるという予測も示した。 チームでは再び近本光司を1番に戻し、4番に佐藤輝明を据えるなど、従来のオーダーに近づきつつある。あとは主砲の大山悠輔がいつ戻るか。智将・岡田彰布監督が勝負の夏を見据えて今後どんな手を打っていくかも引き続き、注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]